平成17年7月から始まった信州ドクターヘリ。丸4年半がたちました。毎月の報告がなされており今回はこれまでを大きくまとめてみました。平成22年3月末までに1500件あまりの出動があり、年々出動回数は増えております。ちなみに平成21年度は373件でした。救急現場への出動が約1070件、病院から他の病院への搬送が約360件でした。
出動する地域は佐久地域が490件、上田地域が340件と、やはり地元へが1、2番の出動でした。続いて、大町、白馬のある大北地域、飯田のある飯伊地域が続いています。市町村別に見てみると、これまでに50回以上の出動のあるのは以下のとおりです。上田市、軽井沢町、川上村、白馬村、
立科町、伊那市、山ノ内町、東御市です。
また佐久病院から現場までの平均飛行距離は30〜40kmで、約15分ほどで着きます。現場活動を入れると、佐久病院を出かけてから帰ってくるまでには平均1時間以上はかかります。
昨年度は特に天気が不安定で、天候のために出動できない日が多くあり、ヘリの限界も感じました。
ドクヘリに興味のある方々へ一言。ドクヘリに乗るからといって特別なテクニックは必要ありません。ただし、現場でこく短時間の問に診断・治療を必要とされることがあります。日ごろから真摯な態度でしっかりと救急医療に取り組んでいれば何の心配もいりません。
興味のある方々は、是非我々に声をかけてください。また、佐久病院としてはいざとなればいつでも引き受けるという態度が大切であり、病院としての総合力を整備していくことが必要とされます。ドクヘリを運営するということは、病院全体の救急を底上げすることなのです。
今年は救急に興味のある若者が何人も来てくれました。新しい世代に移っていく年になりそうです。今後ともドクヘリをよろしくお願い致します。 |