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 整備士として現航空会社入社22年目となり、その中でもドクターヘリに携わり始め7年目となりました。今まで、静岡県西部ドクターヘリから始まり、愛知ドクターヘリ、北海道ドクターヘリ(研究運航含む)、静岡県東部ドクターヘリ、信州ドクターヘリ、沖縄県北部地区医師会病院(自主運航)、福島県ドクターヘリと7カ所に携わってきました。入社後携わってきた仕事内容との大きな違いは、人の生死に関わる非常に大切な仕事内容であり、やりがいのある仕事であると痛感しています。
 ところで、皆さん私たちヘリコプター運航会社は、他に普段どのようなことをしているのが知っていますが? この場を借りて少々紹介してみたいと思います。
 大きく分けると、テレビ局報道取材へリ、撮影、薬剤散布、物資輸送、送電線巡視、防炎ヘリ等委託運航などです。
 前記の中で薬剤散布と物資輸送について触れてみたいと思います。まず薬剤散布についてですが、水田、松林への病害虫駆除及び稲の病気などへの散布、山の崩壊地への種子肥料などの散布、沖縄県においては、みばえ外来種駆除のための不妊虫の散布などがあります。利点としては、空中から広範囲に一斉に実施することができます。
 その中でも水田散布に関しては、6月後半から8月にかけ北海道から九州地方まで全国的に実施され日の出とともに市町村ごとに数機のヘリコプターにて実施し、稲の病気予防や害虫駆除を目的に実施されてきました。私たち航空会社としても、駆出しの整備士の登竜門的な物であり、現在まで人材育成に大きな役割を果たしてきました。しかし、残念なことに環境問題などにより来年度から日本国内ほとんどの水田散布はなくなることになりました。
 次に物資輸送についてですが、内容的には電力会社等の鉄塔建設工事、山小屋への食料の輸送、材木の搬出作業、最近においては、テレビ局デジタル対応のアンテナ新設工事などです。
 みなさんが、一般的に資材輸送を考えると、機内に荷物を積み山の上に着陸し荷物を運ぶイメージをされると思いますが、実際はへリコブターの下側からワイヤーにぶら下げ最大3トンもの建設資材を道のない山の上へピストン輸送します。物資輸送の中では、電力会社鉄塔工事、デジタルアンテナ工事など間接的ではありますが、みなさんの生活に必要な公共事業の一環を担っている作業内容もあります。
 長野県内においても、白馬岳山頂宿舎、唐松山荘への食料や資材の搬送や、木曽地方を中心に木材の搬出、新潟県県境にて災害復旧工事などを実施しています。山岳地などの作業ですので、関係者以外目にする機会は少ないと思いますが、もしヘリコプターが飛んでいる姿に遭遇する機会がありましたら、この投稿を思い出していただければ幸いです。


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