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 先日、岐阜県の防災ヘリが北アルプスの山中で救助活動を行っていたところ、山の岩壁に接触し墜落したという非常に残念なニュースが全国に流れました。山岳・航空救助のプロである防災ヘリのスタッフと機体の損失は計り知れないものだと思います。
 防災ヘリ(正式には消防防災ヘリコプターという)は、各都道府県がヘリコプターを保有し消防防災航空隊としての活動をしているものです。さまざまな場での活動があり、急病人の搬送や山岳・水難救助、消火活動などを行っています。ドクターヘリとの違いはドクターが同乗しているかどうかです。もちろん治療に必要な医療資器材も必要最低限搭載しています。防災ヘリにはレスキューのプロや最近では救急救命士さんも隊員として同乗しているところもあるようです。
 ある県では病院でドクター、ナースをピックアップして現場へ向かう「ドクターヘリ」的な運航をする場合もあるようです。ドクターヘリは防災ヘリのようにロープを吊るして「救助」することはできません。ドクターもナースもそんな訓練は全くしていません・・。あくまでもドクターヘリの基本は、患者さんの下にいち早く駆けつけ早期の治療を始め、搬送することにあります。
 前置きは長くなりましたが、今回お伝えしたかったことは、ヘリコブターの運航に際しては十分な安全・運行管理と日々の点検が必要とされています。ドクターヘリも運航に関しては航空会社さんに委託していますが、実際に出動した際には同じ「クルー」 です。離着陸時の周囲の安全確認や飛行中ほかの航空機や鳥、パラグライダーなどが飛んでいないか注意を払っています。ドクターもナースも常に安全運航には注意を払って出動しています。


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