救命救急センター

特色

 常に病院全科のバックアップを受けながら、救急患者対応・重症患者管理に24時間体制で対応しています。20床のベッドを有しており、呼吸不全・中毒・心疾患・重症熱傷・多発外傷・脳血管障害などほぼすべての重症患者の治療を行っております。平成17年7月から運行開始となったドクターヘリも順調に動いています。ドクターカーとともに病院前救急の充実をめざし、日々、奮闘しています。

担当医師診療予定表

医師
・部長 岡田 邦彦(おかだ くにひこ)
・医長 渡部 修(わたべ おさむ)
・医長 隅 達則(すみ たつのり)
・医師 関 浩道(せき ひろみち)
・後期研修医 桑野 路矢(くわの みちや)
・後期研修医 松岡 拓(まつおか たく)
・後期研修医 松下 成孝(まつした なりたか)

ドクターヘリ

 平成17年7月から県下初、全国でも10番目のドクターヘリの運用を開始しました。平成20年度は351件の出動がありました。長野県全体の救急医療の切り札としてがんばっています。
必要時はご相談下さい。

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診療内容(呼吸不全)

 喘息・COPDから重症肺炎・ARDSまであらゆる呼吸不全に対応しております。
いわゆる挿管による人工呼吸だけではなく、患者さんの状態を十分に把握して不要な挿管をできるだけ少なくしております。さらにBiPAPを使って積極的にCOPDなどの治療を行ない実績をあげております。

診療内容(中毒)

 当院は古くから農村医学のメッカであり、特に農薬中毒に対してはパラコートや有機リンをはじめ多くの実績を持っております。年間50人程の3次対応中毒 患者を治療しており、半数以上はベンゾジアゼピン系などの医薬品によるものです。冬はCOをはじめとするガスによる重症患者が多いのも特徴です。当院にあ る高圧酸素タンクもかなり積極的に使用されております。

診療内容(虚血性心疾患・大血管疾患)

 狭心症・心筋梗塞に対しては24時間体制で対応し、積極的にカテーテルインターベンション(PCI)を行なっています。緊急PCIを含めた緊急冠動脈造 影は年間70件以上にのぼります。またクリニカルパスも積極的に導入し、心筋梗塞症例の平均在院日数が10日以内であるというのも当院の特徴です。平成 20年春より心臓血管外科体制が強化され、バイパス術や胸腹部大血管の手術も積極的に受け入れています。

診療内容(熱傷)

 年間5~10人程の重症熱傷を治療しております。形成外科医3人を中心に、積極的に救命をめざしております。アログラフト(人の同種皮膚)保存の技術もあり、機会があれば採取保存し治療に生かしています。熱傷指数40以上の救命が目標です。
気道熱傷も多く経験しております。

診療内容(多発外傷)

 年間100人以上の3次対応の外傷を受け入れています。当院は脳神経外科・胸部外科がそろっており、あらゆる外傷に対応できます。多発外傷はそのうちの20%ほどにみられています。平成20年度の多発外傷の救命率は95%でした。

ドクターカー

 年間50件近くの要請があり、医師を同乗させドクターカーにて現場に向かっております。
現在の出動範囲は地元消防署管内ですが、必要に応じて圏外へも出て行きます。

救命救急センターにおける救急患者の受け入れ状況および体制について

 救急車の受け入れは年間約3400件で1~3次まですべての救急対応を24時間体制で行なっています。

昼間の救急対応

 総合診療科スタッフ+救命センタースタッフで救急対応を行なっており、3次対応患者はICUへ、その他は総合診療科と各科で対応しています。昼間の救急対応を行なう体制がきちんと確立されております。

夜間および休日の救急対応

 一般当直医2名、救命センター当直医2名、研修医5~6名で救急対応を行なっています。さらに全科のオンコール体制も確立しており、緊急手術や緊急の血液浄化、内視鏡的止血術、カテーテルインターベンションなどにも迅速に対応できます。