PET/CTがん検診
PET/CTがん検診のご予約
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がんとPET/CT検査について
がんの罹患数は多くのがんで増加しています。しかし早期発見・早期治療ができれば、転移や再発のリスクが少ないうちに治療ができるため、治癒率(治る確率)が向上します。発見が遅れると治療法が限られてしまいます。
近年、がんの〈早期発見・早期治療〉への認識が高まり、全身を一度に検査できるPET/CT検査が注目されています。「検査って大変そう」「検査がちょっとおっくう」「一度受けたからもういい」などの理由でがん検診や検査を受けられずにいる方はいませんか? PET/CT検査は着衣のままで行いますし、痛みを伴う検査でもありません。
PET/CT検査は、1cm程度の小さながんでも発見することが可能ですが、大きさや部位によって検出できないことがあるため、他の検査も含め定期的に検査を受けることで、早期の治療が可能になります。
PET/CT検査とは
PET とは陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography:ポジトロンエミッション トモグラフィ)の略称です。
がん細胞は、増殖が盛んなためブドウ糖を多く取り込む特性があります。その性質を利用して体内のがんの有無や位置、大きさなどを調べるのがPET 検査です。一回で全身を検査でき、腫瘍の場合にはそれが良性か悪性かをある程度まで区別できます。
PET/CTでがん診断に使用される検査薬は、FDGという薬剤です。FDGはブドウ糖にフッ素18(18F)という放射性核種を結合させた薬品で、ブドウ糖と同じようにがん細胞に取り込まれます。
PET/CTは、PETとCTを一体化させた装置です。PETとCT の利点を生かした画像が得られるため、腫瘍の位置や性質などを詳しく知ることができます。がんの検査にはさまざまな検査方法があります。PET/CT検査では、CTだけでは見つけることが難しいがんも見つけられる場合があります。
PET/CT検査の特徴
一度の検査で全身をチェック!
PET 検査は一度の検査でほぼ全身を撮影します。
総合的な診断に威力を発揮します。
ほとんど苦痛がなく、短時間で検査は終了!
薬剤を注射して約1時間安静にした後、横になって20分ほど撮影するだけです。
がんの病期診断(がんの進行度)や転移、再発の診断に役立つ!
全身を検査して原発巣や転移の検出、進行度、再発の診断ができます。
検査薬の副作用はほとんどない!
使用する薬剤(FDG)は、これまで副作用はほとんど報告されていません。放射能量も人体に影響のない少量です。被ばくについて知りたい方は こちらをクリック
PET検査でがんの診断ができるしくみ
がん細胞は一般に正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質(正常細胞の3~8倍)があります。病院内でブドウ糖に放射性核種(18F)を結合した薬剤(FDG)を製造します。この放射性核種は、がんの位置を知らせる発信機の役割を果たします。静脈から薬剤を注射し、全身に行き渡らせます。がん細胞はブドウ糖と同じように薬剤をたくさん取り込みます。がん細胞が摂取した薬剤から出る放射線をPETが検知して画像化することで、がんの有無や位置がわかります。
PET/CT検査には弱点があります
・PETで数mmの小さながんは正しく診断できません。
・FDGは炎症などがん以外の病巣にも集積します。
このためPETで異常があった場合、確定診断のために、さらに他の検査が必要になることがあります。
・下記のようにPET検査が得意ながんと不得意ながんがあります。
FDG-PET検査が不得意ながん
・脳腫瘍・・・正常な脳もFDGをたくさん摂取してしまうため
・胃がん、乳がん、甲状腺がん・・・正常な組織や良性病変と区別がつきにくいため
・尿路系の腫瘍(腎・膀胱・前立腺がん)・・・FDGが尿の中に排泄されるため
・原発性肝がん・・・ブドウ糖の代謝が通常のがんと異なるため
・早期がん・・・体積が小さく機械の性能の限界のため
検査を受けていただく前日からのお願い
●PET/CT検査の前に食事制限があります。
<検査前日>
・暴飲暴食はお控えください。
・検査前日と当日は激しい運動や長時間の歩行・重労働はしないようにしてください
<検査当日>
●検査前の絶食について
・午前中の検査を予約されている方は、朝食は摂らないで来院してください。午後の検査の方は、朝食を検査予約時間の6時間前までに軽く済ませてください。以後は水やお茶などの飲み物は飲めますが、それ以外は飲食しないでください。検査直前に糖分を摂取すると正確なPET検査ができなくなります。
・特にスポーツ飲料、栄養ドリンク、ジュース、牛乳、飴やガムなどにご注意ください。
●内服について
※糖尿病の治療を行っている方、ステロイド(プレドニン等)を服用している方は事前にご相談ください。
※高血圧や心臓病のお薬は通常通り内服してください。
佐久医療センターに来院したら
直接、高機能診断センターにお越しください。
問診 | 看護師が問診と検査の説明を行ないます |
着替え | 検査着に着替えていただきます |
身長・体重 | 患者サポートセンターで身長と体重を測定しBMIを計算します |
PET検査室に移動します
採血 | 採血を行います |
薬剤の注射 | 血糖値を測定し、FDGを静脈注射します |
安静 | 薬剤を全身にいきわたらせるため、約1時間安静にしていただきます |
トイレ | 検査前に膀胱内に残っている薬剤を排泄します |
PET/CT撮影 | 20分程度で終了します |
休憩 | 撮影後20~30分ほど休憩していただきます |
お疲れさまでした
高機能診断センターの受付にお戻りください
●その他
・撮影には通常約20分かかりますので、痛みなどで仰向けが困難な方はお知らせください。
・車いす、ストレッチャーが必要な方はお知らせください。
・受付から検査終了まで、通常は2時間ですが、必要に応じて撮影を追加する場合があります。当日は余裕をもっておいでください。
・検査後当日は乳児や妊婦との長時間の接触をできるだけ控えてください。
・1週間以内にバリウム検査をされた場合はご相談ください。検査結果に影響する場合があります。
●検診結果について
PET/CTがん検診の料金
一般 | 106,920円(税込) |
長野県内JA組合員 | 90,882円(税込) |
佐久総合病院人間ドック後2ヵ月以内の申し込み
一般ドック割 | 90,720円(税込) |
長野県内JA組合員ドック割 | 74,682円(税込) |