佐久医療センターが地域医療支援病院に認定されました

2015616日 佐久医療センターは、長野県知事より地域医療支援病院の承認を受けました。

 

●医療機関の役割分担

現在、法律(医療法)で医療機関は大きく4つの区分に分けられています。「診療所」「一般病院」「地域医療支援病院」「特定機能病院」です。それぞれの概ねの役割は次の通りです

(1)診療所…外来診療を中心に比較的軽症な医療を行い、かかりつけ医(ホームドクター)としての役割が期待されている医療機関

(2)一般病院…診療所の機能では対応できない入院治療や専門的な検査を行う病院

(3)地域医療支援病院

①「かかりつけ医」と「一般病院」の診療支援

②地域の全体の医療水準を上げる役割

③救急医療の提供

(4)特定機能病院…高度の医療を提供し、医療技術の研究や開発、研修をおこなう機能を有した病院(主に大学病院)

 

●佐久医療センターは、佐久地域唯一の地域医療支援病院です。

地域医療支援病院の主な機能

①「かかりつけ医」と「一般病院」の診療支援

地域の一般病院や診療所では行えない高度でより専門的な医療の提供や高額な検査機器の共同利用を行って地域の医療体制を支援します。かかりつけ医から詳しい検査や入院、手術などの専門的な医療が必要と判断された患者さんをご紹介していただいて診察いたします。

 

②地域の医療水準を上げる役割

地域の全体の医療水準を向上させるために医療に従事する者を対象にした研修会や学習会を行い住民が安心して暮らすことが出来る地域づくりをします。

 

③救急医療の提供

佐久医療センターは、重症患者を24時間の受け入れる「救急救命センター」をはじめとし、「地域周産期母子医療センター」「災害拠点病院」「心臓疾患基幹病院」などの救急かつ高度医療が提供できる多くの指定を受けている病院です。

 

●住民の皆さんの協力が必要

佐久医療センターが、地域医療支援病院としての機能を十分に発揮するために、地域住民のみなさんのご協力が必要です、私どもは、次のお願いをしております。

   日常の病気のことを気軽に相談できる「かかりつけ医」を持ちましょう。

   佐久医療センターを初診で受診する際は、かかりつけ医からの「紹介状」をお持ちになってください。

   専門的な治療や手術が終わって病状が安定してきた場合や、詳しい検査によって専門的な治療が必要ないと判断された場合には、ご紹介をいただいた「かかりつけ医」に再び通院していただくようご紹介させていただきます。

   休日や夜間の比較的軽症の急病は、医師会の急病センター(浅間総合病院内)や休日当番医、佐久総合病院本院の救急外来を受診してください。重症の急病や救急車による救急搬送については佐久医療センターの救命救急センターが24時の体制で診察いたします。