薬剤部
薬剤部の理念と目標
「患者様のQOL(生活の質)を改善するため、適切で有効で安全な薬物療法を提供し、チーム医療においてその職能を発揮する」の理念の基、院内のすべての職種のスタッフと、さらに他の医療機関や保険調剤薬局の薬剤師と連携し、より良い薬物療法の提供に取り組んでいます。
<概要>
スタッフ) 佐久総合病院(本院) 薬剤師14名+新人5名、技術員助手2名
佐久総合病院小海分院 薬剤師4名
佐久総合病院佐久医療センター 薬剤師22名、技術員助手2名
以上3施設で合計、薬剤師45名、技術員助手4名のスタッフで構成され、365日24時間体制で対応しています。(2016年度)
業務内容) ★中央業務
○調剤:外来・入院処方箋による調剤。
院外処方箋の疑義照会窓口(院外処方箋発行率86%:2013年度実績)。お薬相談。
<調剤室>
<注射セット>
院内特殊製剤の調製
○医薬品情報管理:医薬品の情報収集・管理・提供。
院内医薬品集、DIニュースの編集発行。
医薬品マスター管理。薬事委員会運営。薬剤管理業務支援。
<薬品情報室>
<TDM>
○医薬品管理:院内医薬品の供給・管理。
★サテライト業務
○病棟業務:専任及び担当薬剤師による入院患者さんへの服薬指導および薬学的管理。
医師、看護師、他職種と連携し最適な薬物療法の提供。
○外来化学療法:外来通院治療センターでがん治療等を受ける患者さんの注射剤の調製と服薬指導。(医療センター)
○持参薬管理室:手術および検査を予定される患者さんの服用薬調査と、中止する必要のある薬の検索。(本院、医療センター)
○サテライト薬局:手術室・ICU(医療センター)にサテライト薬局を設置し、適切な薬剤の提供と安全管理、品質管理。
○チーム医療:感染対策、NST、褥瘡、緩和ケア、医療安全管理、クリニカルパス等の各種委員会や糖尿病教室等、各種教育・指導教室への参加。
<特色>
病棟業務
各病棟に専任および担当の薬剤師を配置し、他職種と連携し下記の業務を行うことで、最適な薬物療法を入院患者さんに提供しています。
○服薬指導、○定時薬の配薬、○処方チェック、○処方提案、○薬物治療モニター、○副作用情報の収集、○医薬品情報の提供
<病棟配薬>
<服薬指導>
持参薬管理室(本院、医療センター)
持参薬とは患者さんが入院時に持ち込まれる普段お使いになっている薬(飲み薬、点眼薬、貼り薬。注射薬など全てのお薬)のことを言います。
患者さんに手術や検査を安全に受けていただくために、平成21年11月に持参薬管理室を設置し薬剤師が持参薬の鑑別を行なっています。手術や検査を行う場合、お薬によっては服用を前もって中止する必要のあるもの、あるいは当日も服用してほしいもの等さまざまなケースがあります。適切に安全に行なっていただくうえで、持参薬の情報を正確に把握することはとても重要です。お薬そのものだけでなく薬の袋や説明書、お薬手帳等も大切な情報源となりますので必ずお持ちください。
<持参薬管理室>
外来がん化学療法
現在、がんの治療やリウマチの治療は入院せずに外来で注射を行う方法が非常に多くなっています。当院でも通院治療センターにおいてがん化学療法がおこなわれており、多くの患者さんが治療を受けております。「快適に安全で安心して治療を受けていただく」ために薬剤師が処方せんのチェック、的確な抗がん剤等の調製、副作用の有無の確認、お薬の説明を行なっています。
<抗がん剤ミキシング>
手術部薬剤師 (本院は専任、医療センターは専従)
手術部では使用方法を熟知していないと危険な、また法的に管理が規定されている多くの薬を使用・所持しています。このため手術部内にサテライト薬局を設置し薬剤師が常駐(2000年から)しています。安全確保と迅速で的確な薬品供給、厳格な薬品管理をするため以下の業務を行なっています。
○手術1件(患者さん)ごとの薬品セット ○手術部内全ての薬品管理 ○麻酔医・執刀医の指示による注射液の調製 ○心臓血管外科手術の薬品セット・注射液の調製(夜間・休日を含め24時間対応)○硬膜外PCA(自己調整鎮静法)用薬品の調製 ○麻薬、向精神薬、麻酔薬、筋弛緩薬の台帳管理
ICU薬剤師 (医療センター)
ICU・HCU・ER部門にサテライト薬局を設置し、3名の薬剤師が常駐しています。手術直後の患者さん、救命救急センターに搬送され患者さんなど、重症で全身集中管理が必要な患者さんに、安全で迅速で的確な薬物療法が行われるよう診療支援と薬品供給・管理を行なっています。
認定・専門薬剤師
○がん専門薬剤師:外来や入院でがんの治療を受けられる患者さんの、お薬の調製や服薬指導、副作用の軽減のための取り組み、痛みのコントロール、精神的支援等を行なっています。
○感染制御認定薬剤師:病院内での感染を防ぐため、薬剤耐性菌の調査や抗菌剤・抗生剤の使用状況を調査分析し、患者さんや職員を院内感染から守っています。
○栄養サポートチーム(NST)専門療法士:医師・看護師・栄養士と連携して入院患者さんの栄養評価、輸液処方支援をしています。
○妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師:外来・入院患者さんの処方支援あるいは医師からの質問等への対応をしています。
○DMAT:阪神淡路大震災、東日本大震災のような災害時に、チームの一員として現地に出動し医療支援活動を行なっています。
その他、以下のような資格を持った薬剤師がおり、それぞれの場面で活動しています。
○日本医療薬学会がん指導薬剤師・専門薬剤師・認定薬剤師 ○日本病院薬剤師会がん専門薬剤師・認定薬剤師 ○日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 ○日本病院薬剤師会妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 ○日本薬剤師研修センター・日本小児臨床薬理学会小児薬物療法認定薬剤師 ○日本腎臓病薬物療法学会腎臓病薬物療法認定薬剤師 ○日本臨床薬理学会治験コーディネーター ○日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士 ○日本糖尿病療養指導士 ○日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師 ○日本臨床救急医学会救急認定薬剤師 ○日本災害派遣医療チーム ○日本薬剤師会研修センター認定実務実習指導薬剤師
<日本医療薬学会がん専門薬剤師研修施設>
佐久総合病院佐久医療センターは、「日本医療薬学会がん専門薬剤師研修施設」に認定されています。研修を希望される方は、必要書類を下記までご提出ください。なお研修開始希望日の2カ月前までにお申し込みください。
〒384-0301 長野県佐久市臼田197
JA長野厚生連 佐久総合病院 薬剤部 統括薬剤部長宛
*封書にがん専門薬剤師研修と朱書してください。
お問い合わせ先 佐久総合病院佐久医療センター
<0267-62-8181(代表)> 薬剤部 杉山
提出書類
・依頼書(様式1)
(様式1)のダウンロードはこちらから
・申請書(様式2) 履歴書
(様式2)のダウンロードはこちらから
・薬剤師免許証の写し
・健康診断書
<薬学生実務実習受け入れ施設>
病院・薬局実務実習関東地区調整機構:Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期ともに数名大学直接契約:Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期ともに若干名(要相談)
職員教育
≪知識と技術の研鑚・向上はもちろん医療人としての人間力の向上を目指します≫新人教育システム
プリセプターシップ:新人に2年目3年目のスタッフがマンツーマンで教育します。
調剤等のルーチーンの中央業務から、病棟・日帰り手術センターでの患者さんへの服薬指導・薬剤管理までマンツーマンあるいはグループで課題・模擬指導等を行い教育しています。また、プリセプターも新人教育を通して自らの課題・弱点見つけステップアップしていきます。
○新人教育プログラム
①調剤研修 4月・5月
②薬品管理・注射調剤研修 6月・7月
③製剤・DI研修 8月・9月
④当直・日直研修 8月・9月
⑤服薬指導(病棟・DS)研修 6月~通年
プリセプターとのミーティングの中で課題を見出し評価・研修。
<新人教育>
認定・専門等資格の取得
個人の取り組みと、組織としての取り組みがあります。どちらも患者さんへの貢献、組織への貢献、社会への貢献がアウトカムであり、そのための支援を薬剤部として行なっています。また、専門性の追求・発展とともにジェネラリストとしての研鑚も薬剤師の在り方の基本として教育しています。
<実績>
平成27年度実績(件数・枚数/月平均)
○本院
外来処方せん 院内処方 885枚/月
院外処方 10577枚/月
院外処方せん発行率 92.3%/月
入院処方箋 3020枚/月
注射処方箋 外来 2508枚/月
入院 3098枚/月
薬剤管理指導算定数 684件/月
○医療センター
外来処方せん 院内処方 674枚/月
院外処方 5211枚/月
院外処方せん発行率 88.6%/月
入院処方箋 8340枚/月
注射処方箋 外来 1955枚/月(内抗ガン剤567)
入院 15757枚/月(内抗ガン剤290)
薬剤管理指導算定数 1250件/月
○小海分院
外来処方せん 院内処方 2011枚/月
院外処方 438枚/月
院外処方せん発行率 17.9%/月
入院処方箋 817枚/月
注射処方箋 入院 1544枚/月
薬剤管理指導算定数 320 件/月
<求人情報>
平成28年度薬剤師募集に関しましては現在若干名募集中です。
平成29年度につきましてはホームページ求人欄をご覧ください。
詳細は人事課へお問い合わせください。
☆こちらからご覧いただけます。
<患者さんへお願い>
受診の際には、お薬手帳、薬剤情報提供書などをお持ちください。お薬に関してご不明な点がございましたらお気軽に薬剤師にご相談ください。