佐久総合病院理念に基づき、その人の望む心豊かな生活を支え、愛ある介護を提供する
佐久総合病院理念、介護理念、倫理綱領に基づき、質の高い介護能力と豊かな感性を備えた地域に貢献できる介護職員を育成する
より専門性の高い介護福祉士を育成する為人材育成に力を入れています。2021年度に主任が中心となり、JA長野厚生連から出された介護福祉士キャリア開発ラダーをもとに、佐久総合病院グループにおける教育体制を構築しました。2022年度には、レベルⅠ研修を実施しています。受講した介護福祉士の方々からは、高評価を得ています。
老人保健施設・一般病棟・地域包括ケア病棟・回復期病棟・宅老所・居宅介護事業所等、様々な部署で活躍しています。日常生活援助が主な仕事ですが、機能的自立度評価法(FIM)を学びADL評価を行う病棟もあります。また、ケアマネージャーの資格を取得し活躍している介護福祉士もいます。
2023年度からは、老健施設に介護士長が誕生し管理業務に携わるようになりました。
当院には、2013年に発足したテクノエイド支援室という部署があり介護福祉士もその一員として活躍しています。テクノエイドとは、「福祉用具」という意味です。佐久総合病院グループで使用している福祉用具には、スライディングシート、介助用グローブ、トランスファーボード、介助バー、ポータブルトイレや車いす歩行器等などがあります。また、車いすへの移乗、入浴介助等にはリフトを使用します。病室や浴室の天井には天井走行型リフトのレールが備え付けられおり、専用機械とスリングを使用し患者さんを移乗します。より便利な福祉用具をより安全に活用できるよう、そして、働くスタッフにも優しく体に負担がかからないよう日々取り組んでいます。主な業務は、【物品管理】故障品の修理、返品後の清掃、整備、点検【現場支援】福祉用具の選定や使用方法の伝達、歩行練習や姿勢保持等のサポート【教育・委員会活動】院内研修、テクノエイドリーダー研修、委員会や学習会のサポートです。各職場の委員には、介護福祉士が選出されており、リーダー研修を受けながら移乗・体位変換等の相談役として活躍しています。テクノエイド支援室のメンバーは、医師、理学療法士・作業療法士・事務・介護福祉士など多職種が業務に携わっています。介護福祉士は、年1回JA長野厚生連で行われる「テクノエイド研修会」において、テクノエイドを使用した事例の発表を行うべく、自己研鑽を積んでいます。
2023年度佐久病院グループでは2名の介護福祉士長が誕生しました。それぞれ老健施設で活躍しています。
無資格者が、3年間医療福祉に携わり介護福祉士の国家試験を受けることができます。佐久総合病院は、佐久総合病院理念にもあるように文化活動(運動部も含めて)が盛んです。特に軟式野球・バレー・卓球・が盛んで、国体など様々な大会に参加し、活躍しています。年一回長野県内にある厚生連病院が競い合う厚生連体育大会では、選手だけでなく病院が一丸となり盛り上がる大会です。選手の中には3年間仕事をした後、介護福祉士の資格を取得した介護福祉士が多くいます。日々練習を重ね大会でも大活躍です。
キャリア開発ラダーとは、職務の内容やスキルを明確にしてステップを踏むことができるよう、能力開発の機会を提供する仕組みで、個々のモチベーション向上と組織発展が期待できる仕組みのことです。介護福祉士におけるキャリア開発ラダーは、「介護福祉士の専門的な能力の開発や発達、介護実践能力だけでなく、管理的な能力の段階も含む」を掲げ構築された教育システムです。
社会福祉士及び介護福祉士法は1987年に設立し、2007年に大幅改正されています。改正の背景としては、介護・福祉ニーズの多様化・高度化に対応し、人材の確保・資質の向上をはかることであり、それに伴い、定義規定、義務規定、資格取得方法、教育カリキュラムの見直しが行われました。
また、介護福祉士の役割について、厚生労働省の社会保障審議会で検討され、介護福祉士には、介護現場において専門性をもって、チームケアを推進する際のリーダーとしての役割を担うことが期待されていることが明確化されました。その中で、介護福祉士がリーダーとして担うべき役割と求められる能力については、「高度な技術を有する介護実践者としての役割」「介護技術の指導者としての役割」「介護職チーム内のサービスをマネージメントする役割と整理されました。
(社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会「介護人材に求められる機能の明確化とキャリアパスの実現に向けて(概要)」(平成29年10月)
介護福祉士会は、介護福祉士の専門性を「利用者の生活をより良い方向へ変化させるために、根拠に基づいた介護の実践と共に、環境を整備することができること」と定義し以下の3項目で整理しています。
そして、これらを相互に関連させ循環させることができるところに、介護福祉士の専門性を求めています。そのためには、チームケアを推進する際のリーダーとしての役割を学んでいくことが必要です。介護福祉士としてのリーダー役割及び能力は、「高度な技術を有する介護実践者」「介護技術の指導者」「介護職チーム内の環境整備をマネージメント」であり、管理的な能力も求められています。
これらを踏まえJA長野厚生連看護部教育検討会では、生涯研修体系として、「介護福祉士基本研修」「ファーストステップ研修」「認定介護福祉士養成研修」と3つの研修を軸に研修を体系化していく方針を掲げています。
上記をもとに、佐久総合病院グループでは、介護福祉士キャリアラダー教育の体制を構築し、介護福祉士のラダー教育、評価認定および、介護福祉士を目指す職員のサポートを行っています。
6月(1日) |
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7月(1日) |
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8月(1日) |
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9月(1日) |
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11月(1日) |
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1月(半日) |
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2月(1日) |
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特色ある老健をめざして
開設当初に比べ近隣に施設が増え、老健も地域も変わってきました。これからは新しい佐久老健のカラーが必要な時代になると感じています。「佐久老建にしかできないこと」「めざすカラーとは何か」を多職種とともに考え、歴史をふまえながら、地域にわかりやすく、打ち出していきます。佐久老健は2フロアあり、医療依存度の高い方と、認知症の方の受け入れが強みです。認知症の方は、症状によって地域でも受け入れ窓口が狭いのが現状です。専門研修を受けたスタッフを配置し、認知症ケアで困ったときに気軽に相談していただけるよう受け入れ体制作りに努めてまいります。
スタッフの笑顔が
利用者さんの明日への活力に
老健こうみは、南佐久郡南部地域に暮らす方々にとって大切な施設です。施設内の連携はもとより他施設との連携を密に、開かれた施設、地域を支える施設として、その役割の重要性を感じています。スタッフは経験と知識が豊富ですので、現在のケアをより幅と深みを増すため学びを通じて、施設の役割を遂行していきます。また個々のスキルアップからスタッフ全体の底上げをめざし、教育に注力していきます。スタッフの笑顔が利用者の明日への活力となるよう、厳しいなかでも楽しく仕事ができる職場づくりをめざします。
その人がその人らしく地域で暮らし続けられるよう寄り添い、個々に合わせた支援をしていきます。
当院の看護部に興味のある方は
お気軽にお問い合わせください。