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看護師特定行為研修

看護師特定行為研修

看護師特定行為研修について

わが国の医療提供体制については、人口減に伴う医療人材の不足、医療従事者の働き方改革といった課題への対応が必要となっており、2040年の医療提供体制の展望を見据えて、地域医療構想の実現に向けた取組、実効性のある医師偏在対策、医師・医療従事者の働き方改革を三位一体で推進し、総合的な医療提供体制改革の実施に向けた実効的な施策を講じることが求められています。その中で、質が高く安全な医療を提供するため、「チーム医療」の推進として、特定行為を行う看護師の役割が重視されています。
JA長野厚生連は、農村で病と貧困に苦しむ人々により自らの健康を守ろうと農協組織の一員として設立されました。本会の医療事業を運営する地域においては、全国の農村地域と同じく、高齢化が急速に進んでいます。その中で、医師不足も深刻化しており、未来の医療を支える看護師の育成は重要であると考えています。
このような情勢を背景に、このたび、看護師の特定行為研修機関として研修を開始することとなりました。特定行為研修を修了した看護師が、タイムリーに医療行為を提供できることは、地域の医療体制の維持、質の向上に寄与できると期待しています。

特定行為研修の目的・目標

本研修は、地域医療及び高度医療の現場において、医療安全を配慮しつつ、特定行為に必要な質の高い、専門的な臨床実践能力を習得できる教育を提供し、地域に貢献できる看護師を育成することを目的とする。

教育目標

  • 地域医療及び高度医療の現場において、迅速かつ包括的なアセスメントを行い、特定行為を行う上での知識、技術及び態度の基礎的能力を養う。
  • 地域医療及び高度医療の現場において、患者の安心に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実践できる基礎的能力を養う。
  • 地域医療及び高度医療の現場において、問題解決に向けて、効果的に多職種協働ができる能力を養う。
  • 自らの看護実績を見直しつつ、標準化する能力を養う。

研修内容

研修区分

区分別研修

  • 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • 胸腔ドレーン管理関連
  • 腹腔ドレーン管理関連
  • 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連
  • 創傷管理関連
  • 創部ドレーン管理関連
  • 動脈血液ガス分析関連
  • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 血糖コントロールに係る薬剤投与関連
  • 術後疼痛管理関連
  • 循環動態に係る薬剤投与関連

領域別パッケージ研修

  • 在宅・慢性期領域

研修科目と時間数

実施期間

毎年4月1日~翌年3月31日

共通科目

科目 時間 評価方法
臨床病態生理学 31 筆記試験
臨床推論 45 筆記試験・各種実習の観察評価
フィジカルアセスメント 45 筆記試験・各種実習の観察評価
臨床薬理学 45 筆記試験
疾病・臨床病態概論 41 筆記試験
医療安全学・特定行為実践 45 筆記試験・各種実習の観察評価

区分別科目

在宅・慢性期領域

当院で行っている特定行為
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