生理検査部門
生理機能検査は心電図、超音波、呼吸機能検査のように直接、患者様と技師または医師が接して行う検査部門です。当院では以下の検査を実施しています。
【循環器検査】
標準12誘導心電図 負荷心電図(マスター/トレッドミル)
ホルター心電図 ABI 24時間血圧計 指尖容積脈派
【呼吸機能検査】
肺気量分画(VC) 努力性肺活量(FVC)
最大換気量(MVV) 機能的残気量(FRC)
クロージングボリューム(CV) 肺拡散能(DLco) 気道抵抗
【超音波検査】
心臓超音波 腹部超音波 乳房超音波 体表超音波(血管、甲状腺など)
【脳神経検査】
脳波 神経電導検査(針筋電図) 大脳誘発電位 聴性脳幹反応(ABR) 体性感覚誘発電位(SEP)
【その他】
尿素呼気試験(UBT) 睡眠時無呼吸検査(簡易・精密)
検査室からのお願い
生理機能検査では、患者様にいろいろなお願いをしながら検査をしています。
心電図検査や、超音波検査では服を脱いでもらったり、呼吸機能検査では指示に従って息を大きく吸ってもらったり、勢いよく吹いてもらうというようなお願いをしています。また、尿素呼気試験、腹部の超音波検査などでは当日は絶食で来院していただくようお願いをしています。
このようなお願いは正確に検査データを出すことにとても大切です。
ご協力をお願いします。
しかし、体調のすぐれない時や、検査方法について不安なことがある時は遠慮無く、
担当技師や医師にご相談下さい。
各検査のご紹介
標準12誘導心電図
一般に心電図といわれ、健康診断などでも広く行われています。胸に6個、手足に1個づつ電極を取り付けます。不整脈や虚血性の変化がないかどうかなどを検査します。検査時間は約5分です。
ホルター心電図
24時間心電図検査ともいわれます。胸にシール型の電極を4~5枚貼り付け、そこから記録器が繋がります。24時間装着することで睡眠中や体を動かしている最中の心電図の記録を行うことができます。装着時間は約10分です。翌日、記録器をはずしに再度来院していただく必要があります。
ABI
上腕と足首の血圧比から、足の動脈のつまりや動脈硬化の様子をみます。ベッドに横になって上腕・足首にマンシェット、手首に心電図の電極、心臓の上にマイクを置き脈の伝わり方の様子も同時に記録します。検査時間は約20分です。
肺気量分画(VC)
肺活量の検査です。測定器の筒をくわえていただき空気が漏れないように吸ったり吹いたりして検査します。胸いっぱい吸い込んで、次にできるだけ吹いていただき肺の容量を測定します。検査時間は約5分です。
努力性肺活量(FVC)
こちらも肺活量の検査です。測定器の筒をくわえていただき検査しますが今度は吹く時の勢いも同時に測定します。胸いっぱい吸い込んで、何かを吹き飛ばすような勢いで一気に吹ききって測定します。検査時間は約5分です。
心臓超音波
心臓の動きを超音波をあてて直接観察します。心臓の壁や弁の動きのようすを見たり、血液の流れの様子も見ます。検査時間は約30分です。
腹部超音波
腹部超音波では主に膵臓・肝臓・腎臓・胆嚢・脾臓などを超音波をあてて観察します。それぞれの臓器の様子や膿胞や腫瘤、結石などの観察をします。途中で息を止めてもらったり、体を横に向けてもらったりする事もあります。胃の後ろの臓器が見えづらくなってしまうので当日は絶食で来院してください。検査時間は約15分です。
脳波
頭に電極を取り付けて脳の動きの様子を波形として記録します。おもに目を閉じて楽にしているところの記録をしますが、途中で目を開けてもらったり、深呼吸をしながら記録をすることもあります。睡眠中の記録が欲しいこともあるので寝不足で来院していただくようお願いすることもあります。検査時間は約1時間です。
尿素呼気試験(UBT)
ヘリコバクター・ピロリの感染診断に用いられます。ピロリ菌が特異に分解する物質を含む錠剤を、飲む前と飲んだ後20分の呼気を採取し成分を比べます。当日は絶食で来院していただきます。検査時間は約30分です。
睡眠時無呼吸検査(簡易・精密)
眠っている間に呼吸が止まっていたり、止まっていたとすればどのくらいの間止まっているのかを調べる検査です。自宅に機械を持ち帰り実施する簡易法と、病院に1泊していただく精密法があります。
簡易法では胸・おなかの動きを図るバンド、鼻の呼吸の様子を見るチューブ、血液中の酸素濃度をみる指のセンサーを付けて寝て頂きます。機械の操作方法は検査室で説明させて頂きます。説明時間は約20分です。
※ 検査時間は実際の検査の状況により変わりますので、おおよその目安です。