季刊 佐久病院(意見誌)
発刊にあたり
佐久総合病院長 伊澤 敏
1944(昭和19)年に創立された佐久総合病院は今年65周年を迎えます。病院のすべての基礎を築きあげた若月俊一先生が一線を退かれてからも15年が経過したことになります。そして今、わが国の金融・政治・経済・医療のシステムは、明治維新、第二次世界大戦以来の未曾有の大混乱のなかにあります。佐久病院も施設と機能の両面の再構築に迫られています。
この歴史的大事業の遂行を全職員でより良いものとするために、このたび『季刊 佐久病院』誌を発刊することになりました。いい病院づくりには職員一人ひとりが自主的・主体的に参加することが不可欠であり、同時に内部の相互批判を活発にすることが必要です。若月先生も自分たちだけの「仲良しクラブ」になることを厳しく戒めておられました。しかし、大きな組織になったため風通しが悪く、個々の意思の伝達は困難を極めているのが実情です。そのために職員が日頃感じていることや考えていることを率直に言える場、若い人や地域住民の方も気軽に書ける場として院内の意見誌的な性格のものとして企画した次第です。
No.34 2017.7 Summer 世界とつながる佐久-国際保健特集-
■ 佐久総合病院と国際保健医療
■ 佐久と世界を結ぶ国際保健委員会
■ 外からみえる佐久病院
No.33 2017.4 Spring リーダーの提言
■ 読書の勧め
■ 平成28年度 佐久総合病院文化講演会
大震災を乗り越え、南相馬の未来を築く
No.32 2017.1 Winter 「健康」を考える
■ 第23回南牧村健康福祉まつり
シンポジウム「私の健康は私が守る」
■ リハビリテーションからのアプローチ
No.31 2016.10 Autumn 健康な地域を育む
■ 民主々義の<民>は庶民の民だ
■ 佐久病院研究試論 技術・マネジメント・運動
■ 地域で活動をするということ
~「えんがわぼっこ」の活動から見えてくるもの~
■ 職員の健康を守る”健康サポート室”の取り組み
■ 東洋医学に従事して
No.30 2016.7 Summer 地域と歩んで
■ 美しい病院こそ…
■ 信州で生きる ~佐久病院のこころを学んで~
■ おうちに「ドクター」
~小児科「おしえてドクター!プロジェクト」への取り組み~
No.29 2016.4 Spring 今に生きる、過去を学ぶ
■ 「佐久病院」への寄稿のすすめ
■ 若月イズムをどう伝えていくか
■ スウェーデン・デンマーク、その生き方と支援に触れて
■ 佐久地域の多職種連携で「食から健康を」
~おいしい健康食「花咲く長寿レシピ」~
No.28 2016.1 Winter 点から線へ ~健康と平和~
■ 「健康は平和の礎」 地に足の着いた実践から非戦へ
■ 第21回「佐久地区食と農のつどい」記念講演
平和と手仕事、そして食と農
■ フィリピン大学レイテ分校 研修交流事業報告
■ WHOのすすめるHPHとして活動しよう
■ 信州ドクターヘリ佐久 運航10周年に寄せて
(あれから10年-個人的感慨を込めて)
No.27 2015.10 Autumn 地域づくりは楽しいもの
■ 地元出身の医師として
■ 第55回農村医学夏季大学講演
「人口減少社会」における地域コミュニティと医療・福祉
■ 医療と平和 若月俊一先生の平和への思い
■ 地域に支えられて10年 ~やさしさ・安全・信頼・憩いの病院~
■ 「羅針盤としての『イズム』」を読んで
No.26 2015.7 Summer 温故知新
■ みるく世がやゆら
■ 佐久医療センターの挑戦
■ 地域医療の充実をめざして
■ 羅針盤としての「イズム」
No.25 2015.4 Spring 仲間づくり、地域づくり
■ 桜が咲く頃
■ [特集] これからの地域保険活動を考える
健康づくり活動をみんなの力で進めよう!
もう一度地域へ
佐久病院職員と衛生指導員とのかかわり
佐久病院の地域活動の教えを
社会科学的認識の弱さ
OBも協力者の一人と考えて
■ 働きがいのある病院へ
No.24 2015.1 Winter その人らしく生きる
■ パラドックス
■ 「多病息災の時代に大切なこと」 -平成26年度佐久穂町健康管理合同会議・グループ発表の総評から
■ 終末期を集大成期・完成期に
■ 高見沢佳秀 シナリオ集 いのちのいずみ第三集 の紹介
■ どん底からの挑戦
■ 佐久病院五十年の自分史24
No.23 2014.10 Autumn これまでとこれから
■ 震災と患者会
■ 総合診療科のこれまで・これから
■ 健康な地域づくり活動は地域に根付いた草の根運動から
■ プライマリ・ヘルス・ケアから考える地域ケア活動
■ 若月先生への手紙23
■ 佐久病院五十年の自分史23
No.22 2014.7 Summer 顔の見える関係をつくる
■ 五十にして天命を知る、ようになったか?
■ 農業・農村に活力を生む有機農業 第14回有機農業公開セミナーin福島から
■ 若月先生への手紙22
■ 佐久病院五十年の自分史22
No.21 2014.4 Spring 視点の転換
■ 臨床からの情報発信
■ 地域包括ケアってなんだろう 佐久地域と地域包括ケア
■ 人のため・地域のために働ける職員になろう 佐久医療センター開院により見えたもの
■ 若月先生への手紙21
■ 佐久病院五十年の自分史21
No.20 2014.1 Winter 変わるもの変わらないもの
■ 働きやすい職場作りへ
■ 看護介護職員への身体的負担を考える
■ しかし、山田は「志願した」
■ 若月先生への手紙⑳
■ 佐久病院五十年の自分史⑳
No.19 2013.10 Autumn あらためて大地を見つめる
■ KYTのすすめ
■ 地域に根ざしたエコ水車の開発と普及
■ 患者の拠り所となることを願って
■ たかが自転車 されど自転車
■ 若月先生への手紙⑲
■ 佐久病院五十年の自分史⑲
No.18 2013.7 Summer 均衡と情熱の仕組みづくり
■ バランス
■ こうして起こった農作業事故
■ 新たな時代へ ~佐久病院の役割を維持発展させるために~
■ 若月先生への手紙⑱
■ 佐久病院五十年の自分史⑱
No.17 2013.4 Spring 目指すものは何か
■ 「共に」
■ 座談会 佐久病院へ来てみてわかった魅力と課題
■ 成し得たこと 成し得なかったこと
■ 健康管理活動への私のこだわりと願い
■ 若月先生への手紙⑰
■ 佐久病院五十年の自分史⑰
No.16 2013.1 Winter 気持ちのよい関係
■ 改善と変革の第一歩
■ 私たちの技術は誰のためのものか
■ 年間400人の死亡事故をなくそう
■ ナラティブ研修から語られた看護 ②
■ 若月先生への手紙⑯
■ 佐久病院五十年の自分史⑯
No.15 2012.10 Autumn 今こそ医療の民主化を
■ 観の目
■ 反面教師としての米国医療
■ さあ、地域に出かけよう!
■ 佐久病院と劇団部
■ 若月先生への手紙 その⑮
■ 佐久病院五十年の自分史⑮
No.14 2012.7 Summer 医療の可能性を一歩前へ
■ 「医す者として」の時代と今
■ 佐久病院に期待すること その2
■ ナラティブ研修から語られた看護
■ 退院後も継続してケアするために
■ 若月先生への手紙 その⑭
■ 佐久病院五十年の自分史⑭
No.13 2012.4 Spring 安心な暮らしのために知るべきこと
■ 3月31日
■ 原発過酷事故から一年
■ 安全神話
■ 佐久病院に期待すること
■ 被災老健でボランティア
■ 若月先生への手紙 その⑬
■ 佐久病院五十年の自分史⑬
No.12 2012.1 Winter 若月イズムを伝える
■ 仕事を持ちながら生活すること
■ 母なる農村を守る地域医療
■ 「若月書」を看護のバイブルに
■ 若月先生への手紙 その⑫
■ 佐久病院五十年の自分史⑫
No.11 2011.10 Autumn 思いをつなぐ
■ 里山を守る
■ 福島原発事故に思うこと
■ 看護部座談会「若月思想と看護を語る」
■ 若月先生への手紙 その⑪
■ 佐久病院五十年の自分史⑪
No.10 2011.7 Summer 志を継ぐ
■ 急がば回れ
■ 若月俊一先生の小松時代
■ 書評・『若月俊一対話集2』
■ 「農村医学」はテーマを失ったのか?
■ 若月先生への手紙 その⑩
■ 佐久病院五十年の自分史⑩
No.9 2011.4 Spring 地域は、いま
■大地に生きる
■若月先生の先駆性
■地域は、いま
■小海分院は今
■今、地域は
■ストップ!農作業事故
■若月先生への手紙 その⑨
■佐久病院五十年の自分史⑨
No.8 2011.1 Winter 支え支えられる
■「佐久病院らしさ」とは
■防災訓練に31年前から参加
■無農薬の″旬″をお届けして23年
■美里分院とNPO「ワークサポートさく」
■「働くこと」を生きがいに
■21世紀に生きる若月俊一先生
■僕と専門理学療法士
■若月先生への手紙 その⑧
■佐久病院五十年の自分史⑧
No.7 2010.10 Autumn 総合医と佐久病院
■医療の民主化の実現に向け
■出会いから学んだこと
■“総合医”の現状と課題
■佐久病院総合診療科のチャレンジ
■ケース・バイ・ケース 総合診療科と専門科
■パンゲの誇り
■佐久病院小児科の過去、現在、そして未来
■父と私
■若月先生への手紙 その(7)
■佐久病院五十年の自分史(7)
No.6 2010.7 Summer 若月俊一生誕100年に問う
■佐久病院の「見える化」を
■私にとっての若月先生
■技術は社会のもの -佐久病院外科の源流-
■診療所が森を作る(下)
■若月先生への手紙 その(6)
■佐久病院五十年の自分史(6)
No.5 2010.4 Spring 地域のなかへ
■普通の人々
■診療所が森を作る(上)
-北相木村での12年の活動を振り返る-
■幸せに暮らせる地域社会を願って
-佐久地域における精神保健福祉活動から-
■佐久病院はなぜ文化活動を行うのか
-職場・職種・地域を越えたつながりを-
■若月先生への手紙 その(5)
■佐久病院五十年の自分史(5)-診療所での思い出
No.4 2010.1 Winter 「文化活動 をつうじ」 とは
■『ともに』の心に満ちた佐久病院
■甦れ 豊かな食と農業・農村
■安全なら安心か?
-外科の現場で何が起きているか-
■主治医の弔辞
■「佐久病院における文化活動とはなにか」を考える
■再構築は文化活動
-基幹医療センター創りにも文化活動を-
■佐久病院が行う文化活動の意義
-こうみふれ愛秋祭りを通じて感じたこと・考えたこと-
■勇気と感動を音に乗せて
■気持ちの連続 - 繋がれ!文化活動
■若月先生への手紙 その(4)
■佐久病院五十年の自分史(4) -カリエスの仲間たち-
No.3 2009.10 Autumn 医療安全は 再構築の かなめ
■セーフティーネットの再構築を
■医療事故をめぐる院内外の問題
■『患者さんのハイは危ない』から10年
■これから大きな花が咲く
-教育は人とのつながりの中から-
■試論・運動と健康づくりの関係を考える
■若月先生への手紙 その(3)
■佐久病院五十年の自分史(3)
-出張診療は愉し-
No.2 2009.07 Summer だから、 佐久病院
■座談会 研修医の眼でみた佐久病院
■農村をもっと知りたい
-佐久病院で学んだことと教えていること-
■足元を掘る
-肝外傷の向こうに見えてきたもの-
■臼田の地にもどり感じたこと
-佐久病院の再構築を考える-
■若月先生への手紙 その(2)
■佐久病院五十年の自分史(2)
-佐久病院はサケ病院-
No.1 2009.04 Spring いま、 佐久病院を
■季刊佐久病院誌発刊にあたり
■21世紀は農業の時代
■地域医療部がめざすもの
-いま、再び地域の中へ-
■再構築への志-基幹医療センター構想
■あらためて地域の保健予防活動を考える
■あえて「二足のわらじ」を履く
■自らを振り返り明日をみつめる
■若月先生への手紙 その(1)
■佐久病院五十年の自分史(1)
-分院外科から佐久へ-