佐久医療センター
佐久医療センター 井出 洋子 看護部長メッセージ
佐久医療センターは救急・急性期医療、専門医療を行う紹介型の病院として平成26年に開院しました。平成27年には「地域医療支援病院」として承認をうけ、地域の皆さまのニーズに応え、近代的な施設整備のもと、安全・安心な医療を提供するように努めています。救命救急センター、脳卒中・循環器センター、がん診療センター、周産期母子医療センターの4つのセンター機能があり、患者さんを中心に他職種と連携しチーム医療を行なっています。教育面ではきめ細やかなプログラムに沿って豊かな人間性を備えた看護職員を育成しています。
「農民とともに」の理念のもと患者さんの立場を尊重し、患者さんに満足していただける思いやりのある、心温かい看護を提供しています。また、看護の専門性を高めて質の高い看護を目指して努力しています。そして、やりがいのある働きやすい職場作りをしています。
みなさんも一緒に魅力ある病院で働きませんか。お待ちしています。
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看護部長室
医療センターの看護部長室は、井出部長と副部長2名、ニューフェイスの事務1名の4名です。看護師全体の現任教育の支援や業務支援、病床管理などを中心に行なっています。
佐久医療センターは、平成27年7月に地域医療支援病院となりました。平成28年度は、地域医療支援病院の役割が果たせるよう努力していきます。また、開院後初めての機能評価を受審します。看護部一丸となって患者支援体制の構築に取り組んでいきます。
1階西病棟
1階西病棟は、血液内科を中心として呼吸器外科・乳腺外科・泌尿器科の内科的治療(主に抗がん剤治療)を行う患者さんと、内視鏡内科の内視鏡治療を行う患者さんが入院されています。14床の無菌病棟もあり、平成28年度からは骨髄移植も行う予定で準備を進めています。
スタッフの平均年齢は31歳と非常に若く、やる気とエネルギーに溢れた病棟です。患者さんの立場に立った看護が提供できるよう、皆で頑張っています。
1階南病棟
1階南病棟は、腫瘍内科・呼吸器内科・婦人科・消化器内科・緩和ケア内科・耳鼻咽喉科の患者さんを対象に、化学療法、放射線治療など内科的ながん治療を提供する病棟です。
治療に伴う副作用や疾患に伴う症状緩和に対して、患者さんに寄り添いながら看護ケアを提供しています。またスタッフのデスカンファレンスやグリーフケアに対する関心も高く、日々の看護のなかで積極的に取り組んでいます。医師、薬剤師、各認定看護師等の他職種とも連携をとり、さまざまな側面からトータル的なサポートができるようなチーム医療を目指し、「ここで治療ができて良かった。」と言っていただけるような病棟を目指し努力しています。
2階西病棟
2階西病棟は消化器外科・内科の混合病棟です。開院時からあっという間に満床となるくらい、院内で患者数が最も多い病棟です。一週間の手術件数は15件以上、内視鏡検査、ESD、TAE、ラジオ波も多く、消化器疾患全般を担っている病棟です。「人は食べて食物を消化吸収し、老廃物を排泄する」当たり前のようでとても大切なことであることを実感しながら、日々の看護を提供し患者さんのニーズに応えるようにしています。スタッフは平均年齢29歳と若くフレッシュなメンバーで構成され、病棟全体がとても明るい雰囲気の病棟です。
2階南病棟
2階南病棟の診療科は胸部外科・乳腺外科・泌尿器科・消化器外科で、佐久医療センターに3つある周術期病棟の一つです。混合病棟であり、幅広い知識が要求され、周術期の看護が中心です。平均在院日数が短く、入退院の激しい病棟です。 7:1 看護配置基準をとっており、看護方式はパートナーシップナーシングシステムを取り入れて、安全で質の高い看護が提供できるよう努めています。
2階東病棟
2階東病棟は産科とNICU・GCUの病棟です。地域周産期センターとして、東信地域のハイリスク妊娠・分娩・新生児の入院を24時間体制で受け入れています。同時に、地域の身近な分娩施設としての機能も果たし、里帰り分娩も含め、年間700件余りの分娩を取り扱っています。分娩室はLDRで、分娩進行に合わせ産婦が移動する事がなくなりました。一人一人に寄り添いながら、産まれようとする自然の力を待ち、母児共に安全に分娩が終了することを第一に対応しています。常に緊急対応できるよう、小児科との連携体制も整っています。産後の生活は母児同室で、お母さんの側に赤ちゃんが居ます。退院後の生活をイメージしやすく、授乳も赤ちゃんが欲しがるタイミングででき、母乳促進につながっています。産後の疲労感や慣れない母児同室での不安等も、母親たちに寄り添い、声を聞きながら対応しています。NICU・GCUが同じ病棟にある為、母児同室できないお母さんも児の面会に行きやすく、赤ちゃんとの触れ合いが早期から行えます。新しい家族のスタートが少しでも順調に始められるよう、医師も含め産科・小児科の全てのスタッフがチームで取り組んでいます。
3階西病棟
3階西病棟は、脳神経外科、腎臓内科、小児科の治療を主とした混合病棟です。脳神経外科は、急性期治療後の重症な患者さんが多く、SCUの立ち上げを目標に検討しています。腎臓内科では、急性腎不全の患者さんの治療を中心に、生活の質の向上のために生体腎移植が年3~4回行われています。小児に関しては、全科の患者さんの対応をしています。少子化が進むなかで、子どもたちの人権が守られるような関わりを心がけています。お食事は談話室で、雄大な山々を見ながら楽しくしていただいています。
3階南病棟
3階南病棟は整形外科・形成外科・耳鼻科の混合病棟です。
全ての科が手術を主とした入院となります。
手術件数がとても多く、入退院も多い病棟です。しかし、明るさと若さと元気でスタッフ一同安全な看護が提供できるよう心掛けています。
病棟の中央にある開放的な窓はとても景色が良く、春には桜が見え、夏には花火大会、ときには気球が見えたりと、患者さんたちの憩いの場所となっています。
3階東病棟
3東病棟<循環器センター>は、虚血性心疾患、血管疾患、重症心不全、心臓弁膜症などの専門的な外科・内科治療のために入院される患者さんに対し、多職種と連携をはかり、チーム医療を展開しています。若く元気のある看護師が力を発揮し、慢性心不全看護認定看護師・心臓リハビリテーション指導士・人工心臓管理技術認定士・呼吸療法士など、専門的な資格を持つ看護師も活躍しています。
病棟からは、雄大な浅間山といきいきの森が見渡せ、春は満開の桜並木、初夏は新緑の木々が眼下に広がります。そのような環境の中で療養され、社会復帰される患者さんの姿からやりがいを沢山いただいております。
HCU病棟
HCUは定床20床で、現在12床にて稼動中です。現在の運用としては緊急、予定を問わず全身麻酔の術後患者さんの受け入れをはじめ、ER、各外来からの緊急入院の受け入れ、更にGICUと病棟とのクッション的役割を担っています。平均滞在日数は1.5日と短く日々の患者さんの出入りが非常に多いのが特徴です。
GICU病棟
ICUは、院内急変患者さんの受け入れ、心臓・消化器などの侵襲の大きな術後の管理、循環器内科のカテーテル検査後の患者さんなどを受け入れています。体外・植込み式人工心臓をはじめ、呼吸器・緊急透析など高度な生命維持装置が装着されている患者さんのケアをより安全に行うために、PNSを取り入れ、日々のケアを行なっています。ICU経験者と経験の浅いスタッフがペアで組むことで、情報の共有・知識の補完を行い、安心して看護を行うことができています。また、フィッシュを取り入れ、明るく楽しい、お互いが認め合い、信頼できる職場です。
救命・救急病棟(EICU)救急外来(ER)
救命救急病棟12床、EICU8床(重症集中治療室)
救急車やドクターヘリで搬送されてきた小児から成人、中等度から重症の患者さんの入院される病棟です。脳卒中、外傷、熱傷などさまざまな疾患に対応しています。新しくできた病棟であり、看護師・医師一つになり、よりよい病棟を作ろうと頑張っています。
24時間体制で365日救急車・ドクターヘリで運ばれてくる重症な患者さんに対応しています。さらにドクターカーの導入もされ、救急への対応も広がっています。
手術室
佐久医療センター開院後、新しく広く働きやすい環境の手術室になりました。救命救急、脳、循環器、がん、周産期と全身麻酔を必要とする手術を中心に対応しています。
スタッフ数は、麻酔常勤医3名、看護師40名(手術室認定看護師1名)、看護助手9名で緊急、臨時、夜間の手術に対応すべくスタッフ一丸となって協力体制をとっています。
開院後の手術件数は、4月394件、5月374件、血管造影は4月186件、5月189件でした。手術、血管造影ともに重症度は増し高度な医療が必要とされますが、主任、認定看護師を中心に看護師教育にも力を入れ、日々レベルアップに努めています。
外来
外来系は、フリーアドレス性が特徴の一般外来、特殊外来、カテ回復室透析室、PET―CTを有する放射線診断科、RALS治療が開始された放射線治療科、センターとして地域医療貢献の一環として画像診断を中心とした取り組みを行なっている高機能診断センターなど8部署に分かれ、師長1名主任6名スタッフ総数90名が担当しています。患者さんの多くが手術入院治療を要する紹介患者さんです。その人の人生は病院にはない!一日も早く日常に戻れるよう、一人ひとりの患者さんに寄り添った思いやりのある看護が提供できるよう努力の日々です。
入退院支援室(患者サポートセンター)
入退院支援室は、各科外来で予定入院が決まった患者さんにお越しいただき、入院説明をはじめ、入院までの準備を行なっています。特に手術を受ける患者さんには術前検査をはじめ、周術期に関するマネジメントを行うことで安全に手術が受けていただけるよう取り組んでいます。
また、インスリンなどの自己注射や在宅酸素療法などを行なっている患者さんが安心して生活できるよう支援させていただいています。
持参薬管理室、医療相談室、管理栄養士、連携室、医事課など他職種のスタッフと連携をとりながら患者さんが安心して治療を受けられ、早期回復に向けられるように日々頑張っています。
地域医療連携室(患者サポートセンター)
地域医療連携室は患者さんが地域の中で安心して生活できるように、地域の医療機関、介護福祉関係機関との円滑な連携を行い紹介、退院、転院における支援・調整を行なっております。高度・専門医療を担う紹介型の病院として、入院された患者さんが適切な時期に適切なところに退院・転院できるように、入院早期からMSWと協同して支援をさせていただきます。
通院治療センター
通院治療センターは、外来通院で抗がん剤などの治療が受けられる所です。
安全に点滴治療を受けていただけるように看護スタッフが協力して点滴の管理を行なっています。また、治療に来られる患者さんは、疾患のことなど問題を抱えながら日常生活を送っていますので、治療をしながらでも生活が送れるように支援しています。
点滴治療中という限られた時間での関わりとなりますので、コメディカルスタッフと皆で協力しています。
医療安全管理室
院長直下の部署として、室長を中心に専従4名(看護師2名)が医療事故防止対策、感染対策、医療事故対応を3本柱として業務を行なっています。
インシデント・アクシデントレポートの報告を受け、再発防止・未然防止対策に取り組んでいます。また、感染防止、予防指導など、発生時は拡大防止のために各部署への支援を行なっています。
患者さんの安全を守るために、医療者や患者さんも一緒に参画して、よい医療に向けたいと日々頑張っています。