医療の主役は市民(10月23日)
医療の主役は市民
10月23日
地域がん診療連携拠点病院 佐久総合病院市民公開講座
若月俊一記念
第4回 佐久がん哲学外来研修会と交流会
テーマ『医療の主役は市民』
10月23日(日)午後1:00より
佐久総合病院の教育ホールAホールにて標題の研修会、交流会が行われました。
副市長のあいさつにはじまり、軽井沢で日本初の朗読館(軽井沢朗読館)を設立されさまざまなイベントを行っている元NHKアナウンサー青木裕子さんによる「宮澤賢治作:雨ニモマケズ」の朗読がはじまると、会場は宇宙のどこか知らない空間に置かれた神秘の世界のように、外部と隔離された様な雰囲気へと様変わりしました。
その後、「暇げな風貌と偉大なるお節介で ~佐久メディカルタウン~」と題し
順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授であり、NPO法人がん哲学外来理事長でもある樋野 興夫 先生、
朗読をされた青木 裕子さんをお迎えし
当院、地域ケア科医長兼副診療部長の北澤 彰浩医師の司会により
鼎談が行われました。
「がん哲学外来」とは何なのか、を樋野先生の独特の雰囲気で描写されたり、青木さんからは日本で初めての朗読館設立の経緯や初の試みであるがゆえの苦労話などを聞かせてもらいました。また青木さん自身のお母様の闘病についても触れていただいたり、朗読を通じて闘病の一助となりたい、というコンセプトも聞かせてもらいました。
第二部では、
司会を健康工房SAKUの小林 久子さん、当院の伊澤 敏院長が、
パネラーには
市民の立場として 篠原 恵美子さん
患者の立場として 弘津 政明さん
浅間総合病院院長 村島 隆太郎 先生
当院腫瘍内科部長兼通院治療センター長 宮田 佳典 医師
をお迎えし、
パネルディスカッション~がんになってもがんを生き支え合う町・佐久メディカルタウン~
を行いました。
パネラーの方々それぞれが自分たちのがんを通じての体験談を語りました。
話し手が変わるごとに、内容も変わりましたが、共通していたことはがんという病で苦しみながらも一生懸命に闘っている人たちがいて、その人たちから自分が教わった、または病気になることで教わった、という病との立ち向かい方、共存の仕方、そして死をまっすぐみつめることができるものの考え方について深く考える機会となりました。