季刊 佐久病院

発刊にあたり

佐久総合病院長 伊澤 敏

 1944(昭和19)年に創立された佐久総合病院は今年65周年を迎えます。病院のすべての基礎を築きあげた若月俊一先生が一線を退かれてからも15年が経過したことになります。そして今、わが国の金融・政治・経済・医療のシステムは、明治維新、第二次世界大戦以来の未曾有の大混乱のなかにあります。佐久病院も施設と機能の両面の再構築に迫られています。

  この歴史的大事業の遂行を全職員でより良いものとするために、このたび『季刊 佐久病院』誌を発刊することになりました。いい病院づくりには職員一人ひとりが自主的・主体的に参加することが不可欠であり、同時に内部の相互批判を活発にすることが必要です。若月先生も自分たちだけの「仲良しクラブ」になることを厳しく戒めておられました。しかし、大きな組織になったため風通しが悪く、個々の意思の伝達は困難を極めているのが実情です。そのために職員が日頃感じていることや考えていることを率直に言える場、若い人や地域住民の方も気軽に書ける場として院内の意見誌的な性格のものとして企画した次第です。

No.10 2011.7 Summer 志を継ぐ

■ 急がば回れ

■ 若月俊一先生の小松時代

■ 書評・『若月俊一対話集2』

■ 「農村医学」はテーマを失ったのか?

■ 若月先生への手紙 その⑩

■ 佐久病院五十年の自分史⑩

No.10 2011.7 Summer 志を継ぐ(8.2MB)

No.9 2011.4 Spring 地域は、いま

■大地に生きる

■若月先生の先駆性

■地域は、いま

■小海分院は今

■今、地域は

■ストップ!農作業事故

■若月先生への手紙 その⑨

■佐久病院五十年の自分史⑨

No.9 2011.4 Spring 地域は、いま(2.3MB)

No.8 2011.1 Winter 支え支えられる

■「佐久病院らしさ」とは

■防災訓練に31年前から参加

■無農薬の″旬″をお届けして23年

■美里分院とNPO「ワークサポートさく」

■「働くこと」を生きがいに

■21世紀に生きる若月俊一先生

■僕と専門理学療法士

■若月先生への手紙 その⑧

■佐久病院五十年の自分史⑧

No.7 2010.10 Autumn 総合医と佐久病院

■医療の民主化の実現に向け
■出会いから学んだこと
■“総合医”の現状と課題
■佐久病院総合診療科のチャレンジ
■ケース・バイ・ケース 総合診療科と専門科
■パンゲの誇り
■佐久病院小児科の過去、現在、そして未来
■父と私
■若月先生への手紙 その(7)
■佐久病院五十年の自分史(7)

No.6 2010.7 Summer 若月俊一生誕100年に問う

■佐久病院の「見える化」を
■私にとっての若月先生
■技術は社会のもの -佐久病院外科の源流-
■診療所が森を作る(下) 
■若月先生への手紙 その(6)
■佐久病院五十年の自分史(6) 

No.5 2010.4 Spring 地域のなかへ

■普通の人々
■診療所が森を作る(上) 
-北相木村での12年の活動を振り返る-
■幸せに暮らせる地域社会を願って
-佐久地域における精神保健福祉活動から-
■佐久病院はなぜ文化活動を行うのか
-職場・職種・地域を越えたつながりを-
■若月先生への手紙 その(5)
■佐久病院五十年の自分史(5)-診療所での思い出

No.4 2010.1 Winter 「文化活動 をつうじ」 とは

■『ともに』の心に満ちた佐久病院
■甦れ 豊かな食と農業・農村
■安全なら安心か?
-外科の現場で何が起きているか-
■主治医の弔辞
■「佐久病院における文化活動とはなにか」を考える
■再構築は文化活動
     -基幹医療センター創りにも文化活動を-
■佐久病院が行う文化活動の意義
     -こうみふれ愛秋祭りを通じて感じたこと・考えたこと-
■勇気と感動を音に乗せて
■気持ちの連続 - 繋がれ!文化活動
■若月先生への手紙 その(4)
■佐久病院五十年の自分史(4) -カリエスの仲間たち-

No.3 2009.10 Autumn 医療安全は 再構築の かなめ

■セーフティーネットの再構築を
■医療事故をめぐる院内外の問題
■『患者さんのハイは危ない』から10年
■これから大きな花が咲く
-教育は人とのつながりの中から-
■試論・運動と健康づくりの関係を考える
■若月先生への手紙 その(3)
■佐久病院五十年の自分史(3)
-出張診療は愉し-

No.2 2009.07 Summer だから、 佐久病院

■座談会 研修医の眼でみた佐久病院
■農村をもっと知りたい
-佐久病院で学んだことと教えていること-
■足元を掘る
-肝外傷の向こうに見えてきたもの-
■臼田の地にもどり感じたこと
-佐久病院の再構築を考える-
■若月先生への手紙 その(2)
■佐久病院五十年の自分史(2)
-佐久病院はサケ病院-

No.1 2009.04 Spring いま、 佐久病院を

■季刊佐久病院誌発刊にあたり
■21世紀は農業の時代
■地域医療部がめざすもの
-いま、再び地域の中へ-
■再構築への志-基幹医療センター構想
■あらためて地域の保健予防活動を考える
■あえて「二足のわらじ」を履く
■自らを振り返り明日をみつめる
■若月先生への手紙 その(1)
■佐久病院五十年の自分史(1)
-分院外科から佐久へ-