国際保健医療への取り組み

国際保健医療への取り組み

当院は国際保健医療への貢献を理念(ミッション)に掲げ 、国内外から多数の研修生を受け入れてきました。

佐久総合病院の理念

地域医療や農村医学研究の経験と成果を生かして国際協力活動を進めるため、1994年に国際保健医療科が設立され、1999年〜2012年の間に海外の74ヶ国からのべ870人が当地を訪れています。

出浦喜丈 : 平成24年病院年報、国際保健医療科より引用

佐久総合病院と国際保健医療

 1945年12月、終戦直後の混乱期、病院に着く頃には手遅れの患者が多いことに衝撃を受けた若月院長(当時)は、病気の早期発見のために出張診療を始めました。 出張診療に並行して、演劇やコーラスなどの娯楽を通じて人々の健康に対する意識を高める工夫を凝らし、病気を予防するための健康増進活動、予防活動を「農民とともに」展開しました。1959年には旧八千穂村での全村集団検診が世界で始めて実現していますが、これは1978年にアルマアタ宣言でプライマリヘルスケアが言語化されるはるか20年前の出来事でした。

こうした医療の民主化、住民主体の健康増進活動、プライマリヘルスケアの実践は、佐久総合病院の歴史そのものとも言えます。これからもゴーサンニ(診療5、外来3、地域での活動2)の精神で、国際保健医療に貢献することを目指して参ります。
 

組織について(国際保健医療科と国際保健委員会)

現在、国際保健医療科は北澤彰浩診療部長、色平哲郎医師がそれぞれ医長として、また14年5月より加藤が専任医師として所属し、当院の国際保健医療活動の拠点となっています。また2013年より、その下に座光寺正裕医師が委員長を務める国際保健委員会が新設され、医師、看護師、臨床検査技師、事務など約40名が職場の垣根を超えて活動を開始しています。2つの組織体が共同で、フィリピン、ラオス、ミャンマーでそれぞれ事業に携わっています。また海外研修生の受け入れプログラムの企画・実施に加え、広く日本の地域医療や国際保健を志す人向けに佐久国際保健セミナーを開催しています。

お問い合わせ

佐久総合病院国際保健医療科事務局
電話 0267-82-3131(内線542 担当:加藤・浅沼)
※出張や視察対応などで不在にすることがあります。その場合には、大変お手数ですがE-mailでお問い合わせ下さい。