関節リウマチ【膠原病内科】
関節リウマチとは
むかしは「慢性関節リウマチ」と呼んでいましたが、現在は「慢性」という単語がなくなりました。関節が腫れ、熱・痛みをもち、関節が破壊され、次第に関節が変形していってしまう病気です。
関節リウマチの治療は変わった
1980年代に作成された関節リウマチの診断基準は、症状が6週間以上続いていることや、すでに関節の破壊が起きてから診断をするものでありました。しかし、2009年に新しい診断基準が提唱され、関節リウマチを早期から診断することができるようになりました。さらに、さまざまな、研究、治療薬の進歩にともない、2002年になり関節の破壊を阻止することを目標とした積極的な治療法が提唱され、2008年に提唱された治療勧告では、できるだけ早期からの積極的な疾患活動性のコントロールが重要であることが推奨されてきております。
早期に適切な治療を
薬の進歩はめざましいいのですが、最新の強い薬を、ただ使用すれば良いというわけではありません。患者さん個々の症状と病気の程度を正確にかつ定期的に評価し、個々の全身状態を把握し、適切な薬剤を早期から使用することが重要になってきました。これをテーラーメード医療とも言います。
関節リウマチを治す
さらに、早期から積極的に有効性の高い治療を開始することで、関節リウマチを完全に抑え込める確率(寛解導入率)は著明に改善されることが明らかとなってきました。また、生物学的製剤の適切なかつ積極的な使用により、関節リウマチにおける寛解も、ただ単に症状を抑え込むだけでなく、関節破壊の進行を完全に止め、さらには関節機能を正常化する機能的寛解すら可能になってきました。また、一部ではお薬での治療そのものが不要となるまで改善「治癒」する患者さんもみられることが解ってきました。「関節リウマチを完全に抑え込み、関節の破壊をくい止める」治療、そして「治癒」を目標とした治療を行う時代になったのです。
「関節リウマチを完全に抑え込み、関節の破壊をくい止める」治療、そして「関節リウマチの治癒」を目指して、宮坂先生のご指導のもと、小野満也医師を中心に腎臓・膠原病内科にて診療を行っております。膠原病・リウマチ疾患が心配な方、お困りの方、さらに治療困難な症例をお抱えの先生方、お気軽にご相談ください。