糖尿病【内科(内分泌・代謝)】

糖尿病の現状

糖尿病の患者数は、2007年調査で日本全国に約890万人と推定され、その4割以上が治療を受けていません。糖尿病は合併症が怖い病気です。高血糖の状態を何年も続けると合併症が進み、失明や腎不全、動脈硬化になっていきます。私達は“佐久平から糖尿病で苦しむ人を出さない”ことを目標に様々な活動を行っています。

SDNet(佐久平糖尿病ネットワーク)

佐久医師会では、地域の糖尿病の診療レベル向上のために、2004年にSDNetを立ち上げました。医師を中心に定期的に勉強会などを行っています。

糖尿病地域連携クリニカルパス(SDNet地域連携パス)

この地域でも患者数は増加し、一人あたりの診療時間が短くなるなど十分な診療が難しい状況です。
そこでSDNetでは“SDNet地域連携パス”を作りました。これは、患者さんに病院と地域の医療機関(かかりつけ医)の2ヶ所に通院していただくものです。基幹病院には6ヶ月に1回、その他はかかりつけ医に通院します。つまり、主治医を二人持つことになります。
2つの医療機関が勝手に診療しては意味がありません。互いに検査結果などを郵送するなど情報を共有しています。また連携をスムースに行うために、糖尿病の標準的な診療計画(クリニカルパス)を作成し、病院とかかりつけ医は、これに基づいて診療を分担しています。現在は小諸北佐久医師会でも利用を始めています。