糖尿病・内分泌内科

  • 診療内容

    特色

    糖尿病、内分泌疾患の診療を中心に行っています。
    落ち着いている方の外来診療は本院で行っています。佐久医療センターでは、他に重篤な疾患をお持ちの方や、1型糖尿病などの血糖コントロールが困難な方の治療を先進的に行っています。

    ●糖尿病

    佐久医療センターでは、全入院患者の1割以上の方が糖尿病を合併しています。糖尿病の方が手術や外傷、他の重篤な疾患で入院されると、入院中の糖尿病診療は、ほとんどの場合、私たちが担当します。
    予定手術の方は、入院前から検査を行い、場合によっては通常より早期に入院していただき、十分な準備を行って手術を行います。このように私たちは、みなさまの治療が順調に進むように、縁の下の力もちとして日夜診療を行っております。
    外来診療は本院よりかなり規模が小さくなり、糖尿病だけですと、佐久病院グループの約18%(2016年8月調査)となります。落ち着いている方の外来診療は、本院でお願いしています。
    連携パス(SDNet地域連携パス)外来を第2土曜日に行っています。詳細は「糖尿病の連携パス(SDNet地域連携パス)について」を御参照ください。
    また、3カ月に1回で糖尿病教室を行っています。

    ●内分泌疾患

    内分泌疾患の診療を行っています。手術が必要な場合は、外科、脳外科、泌尿器科などと連携をとって治療しています。
    甲状腺疾患の中では、バセドウ病に対する放射線治療を行うことが可能です。
    なお、原発性アルドステロン症の精査は、本院で行っております。

  • 取り扱っている主な疾患

    糖尿病、妊娠糖尿病、内分泌(下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎)疾患

  • 実績

    糖尿病

    ●外来患者数

    糖尿病で通院中の方の患者数(2015年6月~8月調査)
    薬物療法を行なっている患者さんの集計です。食事・運動療法の方は含まれていません。

    ●本院(1825人)

    患者数
     内科  代謝・内分泌内科 1,309 
     その他の内科 301
     神経内科 28
    総合診療科 57
    その他の診療科 49

    ●佐久医療センター(323人)

    患者数

     内科系

     糖尿病内分泌内科 123 
     その他の内科 188
     外科系 28
    小児科 2

     

    糖尿病の外来診療は、おもに本院で行なっています。軽症の方で他の疾患をお持ちの方は、主に治療されている疾患の主治医が診療する場合もあります。
    佐久医療センターの外来は、他の重篤な疾患のために佐久医療センターでの治療が必要な患者さんを中心に診療しています。申し訳ありませんが、御自宅が近いなどの理由での通院希望はお断りする場合があります。

    ●糖尿病のある方が他の病気で入院した場合

    佐久医療センターでは、糖尿病をお持ちの方が他の疾患(手術やけがなど)で入院された場合は、私たちが主治医の診療科と協力して糖尿病診療を担当します。

    ●2015年1月~12月に当科で併診した患者さんの数

    呼吸器内科

    27人

    呼吸器外科

    21人

    形成外科

    9人

    循環器内科

    49人

    甲状腺外科

    1人

    泌尿器科

    20人

    腎臓内科

    3人

    心臓血管外科

    48人

    産科

    21人

    血液内科

    26人

    消化器外科

    136人

    婦人科

    12人

    腫瘍内科

    8人

    乳腺外科

    9人

    耳鼻咽喉科

    24人

    消化器内科

    37人

    整形外科

    54人

    歯科口腔外科

    1人

       

    脳神経外科

    21人

    救急科

    15人

         (合計542人、ほとんどが糖尿病の方だが一部内分泌疾患の併診も含む)

     血糖コントロールが良好な場合は、併診しないこともあります。
     血糖値が高いことにより術後の合併症の頻度が高くなり、予定通りの退院が困難になる場合があります。佐久医療センターでは、入院前から計画的な治療を行うことにより、ほとんどの方が順調に回復されます。
     

    ●外来患者さんの治療方法

    ●本院

    治療方法
    (%)
    インスリンなどの注射で治療をしている方
    ※内服薬を併用している方を含む
    439
    (31.6)
    内服薬のみで治療をしている方 951
    (68.4)

    ●佐久医療センター

    治療方法
    (%)
    インスリンなどの注射で治療をしている方
    ※内服薬を併用している方を含む
    59
    (48.0)
    内服薬のみで治療をしている方 64
    (52.0)

    インスリンで治療をしている患者さんが多数通院しています。
    内服薬は現在6種類の薬があり、患者さんの状態にあわせてより適切な薬剤を選ぶよう心がけています。

  • 医師紹介

  • 紹介時のお願い

    ●通常の御紹介

    本院に新患外来を用意しています。
    週4~5名の枠を設けておりますが、医師の移動等により変更することが多いため、紹介時に本院の地域医療連携室に御確認ください。
    内分泌疾患の御紹介も本院へお願いします。なお、甲状腺機能障害(亢進症、低下症)がない方の甲状腺腫瘍の精査は、本院または佐久医療センターの甲状腺外科へ御紹介ください。

    ●緊急時の御紹介

    高血糖で意識障害を伴う場合などは,本院ではなくICUのある佐久医療センターへ御紹介ください。

  • 糖尿病教育とSDNet地域連携パス

    糖尿病教育

    ●糖尿病教室

    3カ月に1回行っています。講演会形式で行っていますが、体験型の教室も行っています。
    2016年度は下記の予定で行っています。

    日時

    内容

    参加費・予約等

    平成 28 年 6 月 11 日

    13:30~

     (受付13:15~)

    「糖尿病と言われたら・・」(医師)

    「自分の薬わかりますか?」(薬剤師)

    「身体を動かしてみましょう」(理学療法士)

    参加費無料

    予約不要

    平成 28 年 9 月 10 日

    「レストラン~マルシェ~に食べに行こう」

    (管理栄養士)

    「そして歯をみがこう」(歯科衛生士)

    参加費 1500 円

    要予約(先着 20 名まで)

    平成 28 年 12 月 10 日

    13:30~

     (受付13:15~)

    「糖尿病とつきあうコツ」(臨床心理士)

    「足、見ていますか」(看護師)

    「血糖値って自分で測れるの?」(臨床検査技師)

    参加費無料

    予約不要

    平成 29 年 3 月 11 日

    13:30~

     (受付13:15~)

    「あなたの目大丈夫?」(視能訓練士)

    「まじめに。糖尿病でかかる費用など」

    (ソーシャルワーカー、事務)

    参加費無料

    予約不要

    チラシもご覧ください。
    http://www.sakuhp.or.jp/ja/dbps_data/_material_/_files/000/000/003/374/dm2016.pdf
    2017年度の予定は準備できしだい掲載いたします。
    問い合わせ先 佐久医療センター入退院支援室 0267-88-7204(直通)

    SDNet地域連携パス

    ●SDNet地域連携パスとは

    糖尿病の診療を、開業医の先生方と基幹病院の専門医師が一緒に行う方法の一つです。2つの医療機関がルールを作って、糖尿病の治療をよりよく効率的に行えるように工夫しています。
    SDNet地域連携パスは2008年1月より佐久医師会で運用を開始し、2009年度より小諸北佐久医師会、2011年度より上田医師会での使用も始まり、現在は東信地区の全域で活用できる状態となっています。
    SDNet(佐久平糖尿病ネットワーク)は、2004年に「佐久平地域から糖尿病で苦しむ患者を出さない」をスローガンに、病院と診療所の医師の連携を目的として佐久医師会内に発足しました。この活動の一つとして、「SDNet地域連携パス」が誕生しました。
    現在、浅間総合病院、千曲病院、小諸厚生総合病院、佐久総合病院(本院・佐久医療センター)を基幹病院として、地域の医療機関(かかりつけ医)との診療連携を行っております。
     

    ●2つの連携パス

    【 連携パス(1) 】

    かかりつけ医と基幹病院を一定の間隔で両方を受診する形式です。つまり、主治医が2人になると考えていただければ良いかと思います。合併症が軽度で、コントロールが安定している方が対象となります。主な治療はかかりつけ医の先生へお願いし、病院への受診は原則として6カ月に1回となります。
    コントロール安定の目安は “HbA1c(NGSP) 8%未満” としていますが、それ以上の場合でも御希望があれば主治医と御相談ください。
    病院に受診した際には、かかりつけの先生ではできないような画像検査を行い、合併症の早期診断を行うよう心がけています。
    なお、本院・佐久医療センターでは2016年度よりSDNet連携パス外来を開設しています。本院は第4土曜日、佐久医療センターは第2土曜日に行っています。土曜日なら休みで病院に行けるという方は、ぜひ御利用ください。
     

    【 連携パス(2) 】

    コントロールがうまくいかない方は、糖尿病教育入院はいかがでしょう。かかりつけ医の先生から、基幹病院に紹介してもらうことが必要です。基幹病院で入院治療を行い、コントロールが落ち着いたら、再びかかりつけ医の先生へ紹介させていただきます。
    教育入院が原則となりますので、入院に同意できる方が対象となります。教育入院は本院で行なっています。詳細は 「糖尿病教育入院」 を御参照ください。
    なお、この連携パス(2)の後に、連携パス(1)を続けて使用することも可能です。
    SDNet連携パスに関するお問い合わせは、佐久総合病院本院・地域医療連携室にお願いします。

    問い合わせ:0267-82-3131(代表)