小児外科

  • 診療内容

    特色

    小児外科では、生まれたばかりの新生児から16歳未満の中学生までの、手術が必要な患児の治療を行っています。対象は胸腹部臓器のうち、心臓以外を扱います。子供の成長・発達や精神面を考慮しながら、適切な時期に必要な治療を計画していきます。

    診療内容

    小児外科専門の医師2名体制で外来、検査、手術を含めた治療を行います。
    ほとんどの小児外科疾患を扱っており、小児腹腔鏡手術も積極的に行っております。一部他科領域の合併症や重症例等ですべてに対応できない場合もありますが、その際にも患児・保護者に対し疾患や治療の詳細を分かりやすく説明させていただき、適切な医療機関に紹介させていただきます。

  • 取り扱っている主な疾患

    頻度の高い小児外科疾患

     
    ■鼠径へルニア・陰嚢水腫
    新生児期を含め対応可能です。手術方法は従来から行われてきたPotts法と、腹腔鏡下手術であるLPEC法のどちらにも対応いたします。従来通り、1歳以上の鼠径へルニア症例においては、日帰り手術も可能です。
     
    ■臍ヘルニア
    1歳までは経過観察することが一般的ですが、圧迫療法が有効な例と無効な例があります。また、ヘルニアそのものは治癒しても、醜形が残ってしまう例もあります。お困りの際にはぜひご相談下さい。
     
    ■停留精巣
    最近は精巣機能の面より1歳前後と早期の手術が良いとされております。精巣の位置異常が疑われた際にはご相談下さい。
     
    ■乳幼児便秘
    意外と知られていないことですが、難治性・コントロール不良の便秘症は小児外科で扱っております。時に外科的治療が必要となることもありますが、内科的治療も含め小児外科にて診療いたします。
     
    もちろん、上記以外の疾患にも対応いたします。また、楯川医師にて小児泌尿器科疾患も対応しておりますので尿道下裂や膀胱尿管逆流症、水腎症等の外科手術も一部行っております。
     

    耳前瘻孔、舌小帯短縮症、正中頸嚢胞、側頸瘻、梨状窩瘻、リンパ管腫、血管腫、嚢胞性肺疾患、肺分画症、異物の誤嚥・誤飲、胃食道逆流症、先天性食道閉鎖症、食道狭窄症(先天性)、横隔膜ヘルニア、食道裂孔ヘルニア、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、胆石、肥厚性幽門狭窄症、胃軸捻転、消化管穿孔、腸閉鎖症、腸回転異常症、腸重積症、メッケル憩室、腸管重複症、腸閉塞、ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形、肛門周囲膿瘍・乳児痔瘻、裂肛、便秘、急性虫垂炎、腸炎、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、腸管ポリープ、臍ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、臍炎・臍肉芽腫、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫・精索水腫・ヌック水腫、停留精巣(停留睾丸)、精巣捻転症(睾丸捻転症)、包茎など

  • 実績

    平成27年度実績(集計期間:平成27年4月1日~平成28年3月31日)

    患者数
     外来初診患者数 184
     新入院患者数 141

    ●16歳未満の手術件数

    病名 2016年 2015年 2014年
    鼠径ヘルニア
    (陰嚢・精索水腫含む)
    51(16) 42 (13) 24 (7)
    急性虫垂炎 25(25) 29 (28) 11 (11)
    停留精巣 15 18 (2) 4
    臍ヘルニア 11 4 3
    陰唇癒合症 2 3 1
    皮下・軟部腫瘤 0 2 1
    尿膜管遺残 1 1 (1) 0
    遺伝性球状赤血球症
    (脾臓摘出術)
    1(1) 1 (1) 0
    肛門ポリープ 0 0 1
    総計
    (括弧内は腹腔鏡下手術)
    106(42) 100 (45) 45 (18)

  • 医師紹介

  • 紹介時のお願い

    ●外来日:毎週火曜日、金曜日 午前・午後

    通常のご紹介は基本的に佐久医療センター地域医療連携室へご連絡をお願いいたします。その際に追加で検査をされる必要はありませんが、それまでに行なった検査資料(血液生化学検査、画像検査など)を可能な範囲で添付していただけると幸いです。

    保護者の不安が強く、なるべく早く専門医のお話が聞きたいという場合には、日程の調整を行い対応いたしますので、連携室にその旨ご相談ください。