救命救急センター

  • 診療内容

    特色

    3人は横並びで診察できる広いER、8床のICUを含む20床の救急病棟、院内の重症患者さんを診る16床の院内ICU(通称G-ICU)、術後患者さんやハイケアが必要な患者さんを診る20床のHCUを備え、救急車やドクターヘリで運ばれてくる重症患者さんを中心に診療させていただきます

  • 取り扱っている主な疾患

    ●呼吸不全

    喘息・COPDから重症肺炎・ARDSまであらゆる呼吸不全に対応しています。
    いわゆる挿管による人工呼吸だけではなく、患者さんの状態を十分に把握して不要な挿管をできるだけ少なくしています。さらにBiPAPやネーザルハイフローを使って積極的にCOPDなどの治療を行い、実績をあげています。

    ●中毒

    佐久総合病院は古くから農村医学のメッカであり、特に農薬中毒に対してはパラコートや有機リンをはじめ多くの実績を持っています。年間30人程の3次対応中毒患者さんを治療しており、半数以上はベンゾジアゼピン系などの医薬品によるものです。冬はCO2をはじめとするガスによる中毒患者さんが多いのも特徴です。当院にある高圧酸素タンクもかなり積極的に使用されています。

    ●虚血性心疾患・大血管疾患

    狭心症・心筋梗塞に対しては24時間体制で対応し、積極的にカテーテルインターベンション(PCI)を行なっています。緊急を含めたPCI件数は年間約266件にのぼります。また、クリニカルパスも積極的に導入し、心筋梗塞症例の平均在院日数が10日以内であるというのも当院の特徴です。平成20年春から心臓血管外科体制が強化され、バイパス術や胸腹部大血管の手術も積極的に受け入れています。平成26年1年間の開心術(胸部・大血管含む)は186件です。平成21年度からは大動脈瘤や解離に対して積極的にステントグラフトによる治療を行なっています。また、県内唯一の植込み型補助人工心臓治療の実施施設認定を受けています。

    ●熱傷

    年間5~10人程の重症熱傷を治療しています。形成外科医を中心に、積極的に救命をめざしています。熱傷指数40以上の救命が目標です。

    ●多発外傷

    年間150人程の3次対応の外傷を受け入れています。当院は脳神経外科・胸部外科・整形外科がそろっており、あらゆる外傷に対応できます。多発外傷はそのうちの35%ほどに見られています。ここ5年間の多発外傷の救命率は約65%でした。

  • 実績

    佐久医療センター 院内救急車・ドクターカー 運行状況(2016/01~2016/12)

    ※クリックで図表拡大できます 

    ▶「平成27年度信州ドクターヘリ全県実績」はこちらをクリックしてください

    平成27年度信州ドクターヘリ全県実績(集計期間:平成27年4月1日~平成28年3月31日)

    こちらの実績は当院救命救急センターに配置されている信州ドクターヘリ佐久と、信州大学医学部付属病院 高度救命救急センターの信州ドクターヘリ松本の実績をあわせた長野県全県の実績になります。

    ●年間別要請・出動件数 ●月別要請・出動件数 ●地域別出動件数
    ●地域(消防機関別)出動内訳●対応患者疾病分類内訳
    ●内因性(疾患別) ●外因性(原因種別)
    ●実出動事案 ●要請区分外対応件数 ●搬送形態 ●救急現場出動内訳

  • 医師紹介

  • 紹介時のお願い

  • 当センターの体制について

    ●ドクターヘリ

    平成17年7月から県下初、全国でも10番目のドクターヘリの運用を開始しました。平成26年度は462件の出動がありました。信州大学医学部附属病院に導入されたドクターヘリと協力しながら長野県全体の救急医療の切り札として頑張っています。

    ●ドクターカー

    医師を同乗させて現場に向かいます。出動範囲は佐久広域消防本部管内ですが、主に佐久消防署と連携していきます。救急医師のマンパワー不足から現在は出動時間が限られています。しかし、現場救急の切り札としてあり方を検討中です。

    ●救急患者さんの受け入れおよび体制について

     佐久医療センターにおける平成26年度の救急車の受け入れは約2900台、救急患者さんは約7300人でした。移転前よりは減少しておりますが、本院とあわせるとむしろ増えておりますし、入院する患者さんの割合もずいぶん増えています。

    ●昼間の救急対応

    主に救急車、ドクターヘリ等で救急搬送されてくる3次対応患者さんを中心に救命センタースタッフで対応します。昼間の救急対応を行う体制がきちんと確立されています。

    ●夜間および休日の救急対応

    救急車対応医師2名、救命センター救急病棟当直医師1名、救命センターICU医師1名、研修医数名で救急対応を行なっています。さらに各科のオンコール体制も確立しており、緊急手術や緊急の血液浄化、内視鏡的止血術、カテーテルインターベンションなどにも迅速に対応できます。

    ●災害拠点病院

    平成26年度は御嶽山噴火や長野県神代断層地震へ支援に出向きました。
      佐久医療センターの1階は多くの患者さんが来た場合のトリアージや診察場所・収容場所にも使えます。防災倉庫、食料の備蓄も常に見直しを行なっています。DMATも3隊おり、訓練参加も積極的に行うようにしています。災害時に常に備え、訓練する病院をめざしています。