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患者さん・ご家族の方

【開催報告】乳がん患者会 わたげ会総会・講演会開催:がん治療の新しい常識「運動の処方箋」

6月14日(日)、佐久医療センター1階ホールにて、乳がん患者さんとそのご家族を対象とした講演会を開催いたしました。今回は「乳がんと運動」をテーマに、最新の医学的データに基づく講演と、明日からご自宅で安全にできるリハビリの実践を行いました。

■ 第1部:運動は「おまけ」ではなく「必須の治療」 これまで「がんと診断されたら安静に」と言われることがありましたが、現在では、適切な運動が治療の副作用(強烈なだるさや頭の霧など)を和らげ、さらにはがんの再発リスクを大幅に下げる「治療の一部」へと常識が変わってきています。 講演(乳腺外科 小坂泰二郎)では、運動が全身の血流を良くすることで、免疫細胞や治療薬(免疫チェックポイント阻害薬など)をがん組織の奥深くまで届ける「アクセル」の役割を果たすメカニズムが解説されました。 また、「がんは糖をエサにするから、インスリンがたくさん出て血糖を下げた方が良いのでは?」という患者さんの疑問に対しても、「インスリンが多い状態は、逆にがん細胞の増殖スイッチを押してしまうため、運動でインスリンの効きを良くして無駄なインスリンを減らすことが重要である」という新しい視点が紹介され、皆様熱心にメモを取られていました。

■ 第2部:明日からできる!「マイ・リハビリ」実践編 後半は、当院リハビリテーション科の石井優希先生(理学療法士)を講師に迎え、実際に体を動かす実践セッションを行いました。 「Start low and slow(低負荷から、ゆっくりと)」を合言葉に、特別な道具がなくても椅子に座ったままできる「ふともも上げ」や「膝伸ばし」などの初級筋力トレーニングや、外来の待ち時間にもできる血流アップの足首運動を全員で体験しました。 石井先生からは、「体調に合わせて『休む勇気』を持つことも長く続けるための大切なコツです。白血球や赤血球が減っている時は無理をしないなど、血液検査の結果にも注意しながら安全に動かしていきましょう」というアドバイスがあり、会場は和やかな笑顔と活気に包まれました。

■ 「ぴんころリボン」プロジェクトのご紹介 会場では、当院が推進する「ぴんころリボン」プロジェクトの概要についてもご紹介しました。 このプロジェクトは、乳がんの再発予防と健康長寿の両立を目指し、一人ひとりの乳がんのタイプ(サブタイプ)や体調に合わせた「運動と食事」の習慣を通じて、患者さんがご自身の力で命を守り、自分らしく輝く未来をサポートするための取り組みです。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。 「いつもの生活に、まずは10分のウォーキングを足す」ことから、ぜひマイ・リハビリを始めてみてください。次回の患者会でも、皆様の治療と生活に役立つ情報をお届けしてまいります。どうぞお気軽にご参加ください。

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