センター
佐久医療センターでは、プルヴィクト®静注(177Lu-PSMA)を用いた前立腺がんの治療および68Ga-PSMA PET検査を
2026年8月より開始します。
68Ga-PSMA PET検査ができる医療機関は全国でも少なく、甲信越地方では初導入となります。
PET-CT検査(68Ga-PSMA検査)について詳しくは こちら

(画像:ノバルティスファーマ株式会社[プルヴィクト®静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へ]より引用
プルヴィクト®は、前立腺がん細胞に集まる化合物(リガンド)に治療用放射性核種(放射性同位元素 ルテチウム-177)を
組み合わせた、新しい前立腺がんの治療薬です。
放射性リガンド療法とは、通常の放射線療法(体の外から放射線を照射する治療)とは異なり、
薬を静脈から注射し、薬が体の中で放射線を出すことでがん細胞を攻撃する治療方法です。
プルヴィクト®は、前立腺がん細胞の表面に多く見られる「PSMA(前立腺特異的膜抗原)」と呼ばれるタンパク質に結合する
「鍵」のような物質(リガンド)に、放射性物質が結びつけた治療薬です。
この薬は主に、PSMAを持つ前立腺がん細胞に結合し、結合した部分でベータ線と呼ばれる放射線を出すことでがん細胞を攻撃します。
正常な細胞には結合しにくいため、周囲への影響をできるだけ少なくできるとされています。
ベータ線が体内で届く距離は数㎜と短く、がん細胞周囲の正常な細胞への影響は少ないと考えられます。


(画像:ノバルティスファーマ株式会社[プルヴィクト®静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へ]より引用
● 対象は、PSMAが陽性(前立腺がん細胞の表面に存在する状態)で、がんが他の臓器や骨などに広がっている
「転移性去勢抵抗性前立腺がん」の方です。
● PSMAが陽性かどうかを、事前に「PSMA-PET検査」を行い、PSMAの有無を画像で確認します。
● 治療時入院は特別措置病室となるため、ADL自立の方が対象となります。
● 加えて、これまでの治療歴として、次のいずれかに当てはまる方が対象です。
(1) 新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)を1種類使用し、化学療法(抗がん剤治療)は未実施の方
(2) ARSIを使用し、さらに化学療法も実施された方
プルヴィクト®は、6週間ごとに最大6回投与を行います。1回の投与につき、投与した日から数日間は入院での管理が必要になります。
すべての治療期間は、約8か月間です。

(画像:ノバルティスファーマ株式会社[プルヴィクト®静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へ]より引用
プルヴィクト®による放射性リガンド療法をご希望の方は、主治医にご相談のうえ、当院への紹介をご依頼ください。
(※患者さん個人からのご予約は受け付けておりません)。
* 本治療のご紹介については、診療情報提供書を当院地域医療連携課へFAXにてお送りください。
* 68Ga-PSMA PET検査のみご希望の場合は、高機能診断センターへ所定の用紙にてお申し込みください。
* 治療および検査の適応は、診療情報提供書や検査結果をふまえて医師が総合的に判断します。
* 本治療に対応した病棟が限られるため、本治療の適応がある場合でも、治療開始までお待ちいただくことがあります。