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患者さんの権利と責任/こどもの権利

患者さんの権利と責任

私が病院内に「患者さんの権利と責任」を掲示したのは、1983年の1月です。
それ以来、今日まで病院玄関の患者さんからよく見える場所に掲示を続けています。

患者さんの命を救うという大切な仕事は、そのまま患者さんの人権を守ることに通ずるのは当然ではないかと思うのですが、残念ながら医療の歴史の中では軽ん じられてきたことは否めません。そこでこの掲示となったわけですが、このような掲示を出したのは、当時の日本の病院では初めてではなかったでしょうか。

しかしながら、療養で一番大切なのは、何よりも「患者さんと医者の人間関係」なのではないでしょうか。この人間関係の温かさは、必ずしも権利と義務という ような法律関係や、需要と供給というような経済関係からは出てきません。何よりも大切なのは医者の患者さんに対する「人間的」思いやりであって、権利義務 の主張だけではないということも付け加えたいのです。

名誉総長 故 若月俊一

こどもの権利について

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