RI検査部門

PET CT

 当院が使用するGE社製Discovery PET/CT 710は,16スライス CTとLBSクリスタルを搭載したTOF-PETを統合させたGE社の最新TOF-PET/CT装置です。検出器にはTOF-PETを可能とするLBSクリスタルを25mm厚で採用し最新の画像再構成システムにより高い感度を実現しています。
CT部分についても、被ばく低減の画像再構成システムが搭載されています。
このシステムにより、安定かつ信頼性の高いSUVを実現し,より精度の高い検査を提供します。

サイクロトロン CYPRIS HM12

サイクロトロンとはPET/CT検査で使用する放射性薬剤を製造する際に使用される装置です。
当装置は、陽子あるいは重陽子を加速するもので、短半減期の放射性同位元素(18F)を製造します。合成装置によってPET用薬剤である18F-FDGを製造します。

SPECT CT

  核医学検査は、人体臓器のさまざまな機能と代謝を画像として定量数値化し形態画像のみならず機能情報を提供する検査です。 ガンマ線という放射線を放出する放射線同位元素を含んだ薬(放射性医薬品)を注射や吸入などによって体の中に入れ、臓器の病変部に取り込まれた薬から、放出される微量のガンマ線を体外から核医学診断装置(ガンマカメラ)でとらえて、放射性医薬品の分布状態を調べます。 

当院が使用するシーメンス社製Symbia T 6は、角度可変型2検出機のガンマカメラと診断用マルチスライスCTを融合したSPECT/CT装置です。
従来のコリメーターの他に当院では心臓専用コリメーター(Smart zoom)を用いています。これにより心臓撮影時間の大幅な短縮ができ、検査による負担を軽減しています
CT装置を用いた、吸収補正機能はもちろんですが、腫瘍、脳神経、そして心臓分野などの核医学画像診断に、SPECT・CTを組み合わせることにより高い威力を発揮します。
また、組み合わされているCT装置も最新のものであることから、CTの撮影時間の短縮および高い画質を提供します。

骨シンチグラフィ

  骨の状態を調べる検査です。 X線検査が骨の形を見るのに適しているのに比べて、この検査では骨の形には変化がみられない病変や骨折などを写し出す事が出来ます。

脳血流シンチグラフィ

  脳の各部位における血流状態や脳の働きを見るための検査です。 脳の形態を見るCT検査やMRI検査ではとらえられない早期の脳血流障害の検出、神経症状の責任病巣の検出、脳の機能の評価をする事が出来ます。
認知症の診断にも使われています。

心筋シンチグラフィ

  心臓を動かす筋肉(心筋)の形や働き具合を調べる検査です。 心筋の血流の流れ具合を見て虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)について調べたり、さらに詳細に調べるために心筋のエネルギー代謝を見たりして心臓の状態を検査します。

その他の検査

  甲状腺、副甲状腺、腎臓、副腎検査や、センチネルリンパ節などの検査方法があります。

RIによる治療

バセドウ氏病に対しての131Iの内服療法を行っております。

RIによる疼痛緩和

メタストロン(89Sr)による疼痛緩和を行っております。

骨密度検査

  当院ではHologic社製 Discovery Aの装置を使い、腰椎と股関節の骨密度検査を行っております。この装置は患者様が仰向けに寝た状態で、体位を変えずに腰椎の正面と側面を撮る事が出来ます。