がん診療センター
がんは現在日本人の約2人に1人がなるとされており、とても身近な病気です。がんは早期発見・早期治療が重要ですが、日本人のがん検診率は諸外国と比較して低い値となっています。その要因のひとつとして、がんやがん検診に対する正しい情報や知識が不足していることが挙げられています。
現在は、小・中学校、高等学校の学習指導要領にも「がんについても取り扱う」ことが明記されており、教育現場でも「がん教育」が行われるようになっています。未来を担う子どもたちが、生活習慣の改善を含めたがん予防、早期発見・早期治療の大切さを知ることで、健康と命の大切さについて学ぶだけでなく、がん患者や家族に対する誤解や偏見をなくすことにもつながります。また、がん教育について学んだ子どもたちが家庭に教育内容を持ち帰ることで、家族(大人たち)も、がんについて理解を深めていくことが期待されています。
厚生労働省や日本対がん協会、各都道府県などがん教育に使用できる教材を公開していますが、ただでさえ忙しい学校の先生が、がんについての深みのある授業を行う事は大変です。そこで、教材と合わせて重要視されているのが「外部講師」です。
医師や看護師、保健師、薬剤師といった専門知識を持った医療従事者が外部講師として授業に参加することで、科学的根拠に基づいた知識を提供することができます。またがん患者やがん経験者が外部講師として参加することで、健康や命の大切さについて、より具体的な経験・体験として学ぶことができます。しかし文部科学省の報告では、2021年度に外部講師を活用したがん教育の授業を実施したのは8.4%のみ(小学校7.6%、中学校10.6%、高校7.1%)であり、まだまだ教育現場との連携が不十分な状態です。
佐久医療センターでは、「がん教育外部講師のためのeラーニング」修了者含め、医師、看護師、薬剤師等、多職種で構成される「がん教育外部講師担当者チーム」という組織を作り、小学校、中学校、高等学校に、がん教育の外部講師を派遣する取り組みをしています(無料です)。
「がんについて」だけでなく、「緩和ケア」や「生き方・体験談」、また保護者向けの講演も受け付けています。講演内容については事前に打ち合わせをさせていただき、できるだけ希望に沿った対応をさせていただきます(例:中高生の進路選択の参考として、がんについての話に加えて「医療職になるには」「医療現場の実際」等のお話をすることもできます)。
学校の先生方は、お気軽に下記の相談窓口までお問い合わせください。
相談窓口 | 佐久医療センター がん診療センター 〒385-0051 長野県佐久市中込3400番28 TEL:0267-62-8181(内線2110) FAX:0267-65-7315 E-Mail:gan-kyo10@sakuhp.or.jp |
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