多職種による支援
「がん薬物療法」とは、その名の通り、「がん(癌)」に対して効果のある「薬物」を使用して治療することです。主な薬物の種類として、がん細胞そのものを死滅させる「殺細胞性抗がん剤」と、がん細胞に特有な分子を標的とした「分子標的薬」があります。また近年は、身体に備わっている「免疫力」に着目した薬剤も使用されるようになってきました。これらの薬剤を単独で使用したり、複数の薬剤を組み合わせたりすることもあります。
抗がん剤というと、食欲が落ちる(食欲不振)、吐いてしまう(嘔吐)、毛が抜ける(脱毛)といった副作用のイメージが強いかもしれませんが、近年は副作用を抑える薬(支持療法薬)が進歩してきており、可能な限り副作用を抑えながら薬物療法が行えるようになってきました。
当薬剤部でも、科学的根拠に基づいた支持療法薬の提案を行うよう努め、また、医師や看護師とも協力して副作用に対応しています。何か不明な点や、困ったことがあれば遠慮なくご相談ください。
専門知識をもった薬剤師が常駐し、入院患者さん(がん病棟)や外来患者さん(通院治療センター)が安全ながん化学療法を受けられるように、医師や看護師などのスタッフと協働しながら業務に従事しています。
がん専門薬剤師
お問い合わせ先 | 佐久総合病院佐久医療センター 0267-62-8181(代表) 薬剤部 三浦・杉山・篠原 |
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抗がん剤の調製、治療内容についての説明、電話相談、レジメン※管理
院外の調剤薬局との連携 研究・学術活動 など
※レジメン…治療内容が記されたレシピのようなもの
薬薬連携とは、端的に言うと地域の保険薬局と病院の薬局が連携することです。最近は院外処方が増えてきており、院外の薬局で抗がん剤を受け取ることが少なくありません。「飲み薬タイプの抗がん剤」=「副作用が軽い」ではありませんので、より安全にがん薬物療法を行うために、院内外の薬剤師が密に連携を取る ことが重要と考えられます。
毎月第2週の水曜日に、地域の医療者向けのがんに関する勉強会(佐久がん基礎講座)を開催しています。薬剤師も3コマ講義を担当しています。詳しくは以下のリンクを参照ください
佐久がん基礎講座また、がんチーム医療推進委員会が中心となって、病院薬剤師、保険薬局薬剤師を対象にワークショップを開催して、連携強化・知識向上を図っています。
処方箋だけでは情報が不十分のこともあるため、抗がん剤の調剤に必要な情報を記載したお薬手帳サイズのシールを発行し、院外薬局に情報提供をしています。個人情報を含んでおりますので、患者さんの承諾を得て発行しています。ご理解・ご協力をよろしくお願い致します。
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