がんの診断と診療について
佐久医療センター内視鏡室では、最新鋭の拡大内視鏡を用いて上部・下部消化管の内視鏡検査を行っています。また、超音波内視鏡を用いた診断や吸引生検にて、がんの深達度や転移の検索を行っています。
各内視鏡室は完全個室で、検査室内の照明はブルーライトを用いて、モニターの視認性を向上させています。また、全ての機器を天井から吊り下げるシーリングペンダントを用いているため、通常の内視鏡 室のように、床にはケーブルやチューブが無く、常に清潔な環境を維持しています。また、全例にCO2送気を用い、より安全な内視鏡検査、処置を行っていま す。
咽頭癌、食道癌、胃癌、十二指腸癌、大腸癌に対するESD(粘膜下層剥離術)を積極的に行っており、危険度の高い症例では麻酔科の協力の元、 挿管全身麻酔下にESDを行っています。また、消化器外科と共同し、内視鏡と腹腔鏡、胸腔鏡を同事に併用することで、より低侵襲な手術 Laparoscopic endoscopic corroboration surgery (LECS) を行っています。
食道アカラシアは食道下部の括約筋弛緩障害による難病で、高機能食道内圧検査が、その診断に有用です。また、近年では内視鏡を用いた筋層切開法 (POEM)が開発され、小院でも積極的に取り組んできました。先進医療の承認を経て、2016年4月からは長野県で唯一のPOEM保険診療機関となりま した。
最先端の内視鏡診断・治療法を啓蒙するため、Endo-skill updateというライブデモを行っており、佐久医療センター内視鏡室から東京会場へ中継しています。国内、アジアのみならず欧州からの参加者もあり、毎年9月の第一土曜日に開催しています http://endo-skill-update.com
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