アトピー性皮膚炎
環境要因の変化やストレス社会の影響などで、重症化したアトピー性皮膚炎の患者様が増加しています。当院では増悪因子を検索しながら患者様に合った治療法をお勧めしております。
接触皮膚炎
皮膚炎を起こしている接触源を除去しないと皮膚症状は改善しません。当科では接触源をパッチテストなどにより明らかにして根治的な治療を行なっています。
薬疹
種々の疾患に対して新しい薬剤が次々と発売されていますが、中には薬疹を生じやすい種類の薬剤があり、スチーブンス・ジョンソン症候群のような生命の危険や重篤な後遺症を残す患者様も見受けられます。このような症状を早期に診断して適切な治療を行なっています。また、原因薬剤の検索を同時に行なっております。
乾癬
尋常性乾癬、膿疱性乾癬、関節症性乾癬の患者様に、症状に応じた治療法をお勧めしています。皮膚症状が広範囲に認められる患者様には、全身紫外線照射治療であるナローバンドUVB療法をお勧めしております。また、関節症状を合併している患者様には、関節の拘縮を予防するために有効性の高い注射薬の治療を早期にお勧めしております。
足白癬・爪白癬
日常でよく見かける、いわゆる「水虫」ですが、放置すると蜂窩熾炎を合併したり、ご家族に感染させてしまうことも多い疾患です。当科では診断、治療、予防法について適切な指導を行なっています。
皮膚癌
高齢者が増加傾向であり、長野県は紫外線が強い地域の1つのため有棘細胞癌などの皮膚癌の患者様は増加傾向です。また20歳代~50歳代で発症する悪性黒色腫(メラノーマ)の患者様も増加しています。当科ではダーモスコープという色素班を拡大することによって、良性の色素性病変と悪性の色素性病変を高率に識別できる機器を導入して診察しています。