ペインクリニック科

  • 診療内容

    特色

    ペインクリニック科は痛みに対する専門性の高い診断・治療を行うため麻酔科から独立した部門です。平均寿命が年々長くなってはきておりますが、痛みなく健康である「健康寿命」の延伸のお力添えができればと私たちは考えております。
    現在、金曜以外の平日と土曜日に外来診療を行っており、痛みの状態などに応じて入院での加療にも対応しております。
    治療としては神経ブロック療法をメインに行い、痛みの種類に応じた薬物療法を行います。しかし、神経ブロック療法のみにこだわらず、診察、説明、その他痛みに関する相談一般やセカンドオピニオンも受け入れております。
    痛みでお困りのことがございましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

    診療内容

    ●神経ブロック療法

    注射による神経や神経周囲組織への治療薬である局所麻酔薬などの投与を行う方法です。炎症や圧迫などにより痛みに対して過敏になった神経の状態を改善させたり、痛みにより引き起こされた血行不良を改善させることなどにより痛みを軽減させることができる治療です。また、神経ブロック療法による改善の有無により痛みの正確な部位診断にもつながります。
    施行にあたっては超音波診断装置やレントゲン透視下でより安全に正確に行うことを心がけております。また、高周波熱凝固装置の使用により、より長期の治療効果が期待できます。

    また、痛み以外の疾患(突発性難聴、顔面神経麻痺、多汗症、閉塞性動脈硬化症など)においても神経ブロック療法の適応となることがありますのでご相談ください。

    超音波診断装置

    高周波熱凝固装置

    ●薬物療法

    痛みには大きくわけて、切り傷や、打撲、骨折などの体の組織の損傷に伴い神経刺激物質が出て引き起こされる「侵害受容性疼痛」と、神経自体が圧迫や障害などを受けて痛みが引き起こされる「神経障害性疼痛」があります。前者には炎症を抑制させ痛みを軽減させるNSAIDsといわれる、より一般的な痛み止めが、後者では痛みを伝導する神経経路を遮断する特殊な薬剤を選択します。
    診察や検査からどのような痛みのタイプか見極め、より適切な治療薬の選択、処方を行います。

    ●手術療法

    椎間板ヘルニアに対し、局所麻酔下でわずかな傷で施行可能な経皮的椎間板髄核摘出術、長年の難治性の痛みに対する脊髄刺激電極療法などの小手術療法も実施可能です。

  • 取り扱っている主な疾患

    痛みの疾患

    三叉神経痛、頭痛、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、帯状疱疹関連痛、骨粗鬆症、がん性疼痛など

    痛み以外の疾患

    閉塞性動脈硬化症、バージャー病、突発性難聴、顔面神経麻痺、多汗症、眼瞼・顔面痙攣、アレルギー性鼻炎など

  • 実績

    平成27年度実績(集計期間:平成27年4月1日~平成28年3月31日)

    患者数
     外来初診患者数 143
     外来延べ患者数 1,397
     新入院患者数 19

  • 医師紹介

  • 紹介時のお願い

  • 広報紙「痛いの 痛いの 飛んでゆけ~!」

    突然ですが、 「痛み」って何でしょうか?

    手にとげが刺さったりすると感じる感覚で、誰もが体験するものですが、なぜ他の感覚ではなく、わざわざ苦痛である「痛み」なのでしょうか?
    誰もが経験するけどよく知らない「痛み」について、またその「痛み」に特化した診療を行なっている当科について紹介いたします。