国際保健医療への取り組み

国際保健医療への取り組み

当院は国際保健医療への貢献を理念(ミッション)に掲げ ています。

地域医療や農村医学研究の経験と成果を生かして国際協力活動を進めるため、1994年に国際保健医療科が設立されました。2013年には国際保健委員会が新設され、医師や看護師、臨床検査技師、管理部職員など、約40名が職場の垣根を超えて活動をしています。

2014年2月には、「現職参加制度」を採用しました。青年海外協力隊などに参加して国際協力をしたいと希望する職員を、佐久病院の職員の身分を保ったまま派遣できるよう病院として応援する制度で、実際にこれを活用した職員の海外派遣を実施しています。

また、海外研修生の受け入れプログラムの企画・実施に加え、広く日本の地域医療や国際保健医療を志す人向けに「佐久国際保健セミナー」や「グローカルカフェ」などの勉強会を開催したり、仕事や留学で海外へ出かける方を対象とした「海外渡航者外来」で診療をおこなったりもしています。

海外からの視察受け入れ

毎年約50名の視察研修を海外から受け入れ、当院の地域医療や農村医学研究の取り組みや成果を学んでもらう機会を提供してきました。
そして、細菌では世界に先駆けて超高齢化社会を迎えている日本の中で特に高齢化が進んでいる地域として、推奨している「地域包括ケアシステム」の構築がうまく進んでいる地域として多くの視察を受け入れてきました。特にこれから高齢社会を迎える台湾をはじめとするアジア諸国や他の地域の国々からの視察希望が多数寄せられ、2017年度は急激に増加し、23カ国196名、2018年度は16カ国216名、2019年度は22カ国155名を受け入れました。


■海外からの視察受け入れ件数

2014年 6カ国 45名
2015年 7カ国 48名
2016年 16カ国 62名
2017年 23カ国 196名
2018年 16カ国 216名
2019年 22カ国 155名

 

海外での取り組み

①フィリピン大学レイテ分校

レイテ分校は不来るから当院とも交流がありましたが、2013年11月の巨大台風ハイエンで全壊したのを機に、当院国際保健委員会が事務局となり、支援を行いました。その後人材交流の了解覚書を締結し、2016年から当院の初期研修2年次による2週間の研修が行われています。

②ネパール・チョウジャリ病院

長らくアジアの最貧国であったネパールも近年は発展が進み首都カトマンズには最新の機材を有する病院も建設されるようになりました。一方で都会と地方の格差は依然大きく、歴然とした医療の格差があります。2019年に人材交流の了解覚書を締結し、2019年度から初期臨床研修2年次による2週間の研修が行われています。

在日外国人への対応

外国人観光客の増加に伴い、時間外急患など医療通訳へのアクセスが悪い場合を想定して、多言語の資料作成や院内通訳ボランティアの整備などを行なっています。

海外渡航者外来

近年仕事や観光、留学で海外に出かける方が増えています。海外には国内と違った感染症もあり、渡航先もアジア、アフリカと多岐にわたり、医療状況も異なることから床前の健康管理も専門科しています。当外来は渡航先の医療情報提供や渡航ワクチン接種、渡航前健診や留学などに必要な英文書類作成などを行う専門外来です。毎週金曜日午後に本院で診療を行っています。(受診をご希望の方はこちらから

■海外渡航者外来延べ患者数

2015年 128名
2016年 209名
2017年

187名

2018年 167名
2019年 231名


 

佐久総合病院と国際保健医療

 1945年12月、終戦直後の混乱期、病院に着く頃には手遅れの患者が多いことに衝撃を受けた若月院長(当時)は、病気の早期発見のために出張診療を始めました。 出張診療に並行して、演劇やコーラスなどの娯楽を通じて人々の健康に対する意識を高める工夫を凝らし、病気を予防するための健康増進活動、予防活動を「農民とともに」展開しました。1959年には旧八千穂村での全村集団検診が世界で始めて実現していますが、これは1978年にアルマアタ宣言でプライマリヘルスケアが言語化されるはるか20年前の出来事でした。

こうした医療の民主化、住民主体の健康増進活動、プライマリヘルスケアの実践は、佐久総合病院の歴史そのものとも言えます。これからもゴーサンニ(診療5、外来3、地域での活動2)の精神で、国際保健医療に貢献することを目指して参ります。
 

お問い合わせ

佐久総合病院国際保健医療科事務局
佐久総合病院(本院) 秘書広報課
 
電話 0267-82-3131(代表)
※出張や視察対応などで不在にすることがあります。その場合には、大変お手数ですがE-mailでお問い合わせ下さい。