形成外科

特色

 患者さんやご家族の訴えに耳を傾け、可能な治療法と予想される結果を具体的に説明し、納得が得られてから治療を行うという姿勢を大切にしています。外傷、先天奇形から美容に至るまで片寄りなく一通りの診療を行っております。治療法は、安全で確立されたものであることを基本とし、顔面などの目立ちやすい部位での手術においてはできるだけ傷跡が目立たぬように努めています。

クリニカルパス

診療内容

 長野県では早くから形成外科の診療を開始し、30年以上の実績があります。特に熱傷治療には力を入れており、日本熱傷学会甲信地方会の事務局を置いています。軽症から重症まで、年間300名程の熱傷患者の治療を行っています。ICUには重症熱傷患者専用のベッドを備え、24時間体制で受け入れが可能です。また、顔面骨折や切断指に対しても24時間体制で対応しています。1996年からレーザー治療を導入しました。日帰り手術にも積極的に取り組んでいます。
 当院で行われている主な診療内容は、顔面骨折に対する観血的整復術、顔面・手足の裂傷に対する縫合術、切断指の顕微鏡下再接着術、巻き爪・陥入爪の手術、体表面の良性腫瘍(ほくろ、粉瘤)切除、悪性腫瘍(皮膚癌、肉腫)の手術と再建、乳がん切除後の乳房再建術、熱傷や外傷に対する局所療法や植皮術・皮弁形成術、けがや熱傷などに起因した傷跡(療痕・ケロイド)の保存的・手術的治療、口唇裂・口蓋裂の手術、耳の奇形(副耳、耳前痩孔、埋没耳、小耳症)の手術、新生児の折れ耳に対する早期矯正治療、多指(趾)症・合指(趾)症の手術、ロート胸・臍ヘルニア・臍周囲炎・尿膜管遺残症・でべその手術、褥瘡や糖尿病性潰瘍に対する局所治療と手術治療、青あざ・しみ・ほくろに対するレーザー治療、ピアス、二重(ふたえ)や眼瞼下垂の手術、鼻の形成、腋臭症(わきが)の手術、顔面神経麻痺に対する形成手術などです。これらの年間手術件数は約500件で、レーザー治療件数は約150件です。