整形外科

特色

 ほぼ全ての運動器の疾患・外傷に対応しております。とくに脊椎疾患・上肢疾患・関節疾患に関しては、より専門性の高い診療が行えるよう努めております。

クリニカルパス

診療内容(脊椎疾患)

 頚髄症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの変性疾患の治療を中心に脊椎疾患全般にわたる診療をしています。内視鏡を用いた椎間板ヘルニア摘出手術など最新の治療法を導入する一方、坐骨神経痛や頚部神経根症に対する各種の神経ブロック治療、骨粗鬆症や「腰曲り」に対する保存的治療にも力を入れています。従来は脊椎の手術は大手術とされていましたが、大部分の脊椎手術では手術後1~3日目に座位・歩行ができ、入院期間も、手術してから3週間前後と短くなっています

診療内容(上肢疾患)

 当科では、外傷・慢性疾患・スポーツ障害など様々な上肢疾患の診察をしております。
上肢疾患では、骨・関節だけでなく腱や神経などの原因により症状が出現していることも多く、それぞれの病態に応じた治療が必要となります。昨年度の上肢の手術件数は194件となり、手・肘関節鏡などの低侵襲手術や日帰り手術も行っています。また、以前には手術を必要とした腱鞘炎や軽度の関節炎は、数回の注射により大部分が軽快するようになっており、保存治療にも力を入れてます。

診療内容(関節外科)

 本年度は関節外科専門の常勤医がおりませんが、股関節外科医が第2・4火曜日に、膝関節外科医が第2・第4金曜日に外来診療をいたします。外来だけでなく、手術にも対応できる体制をとっておりますので、人工関節手術・関節鏡手術にも引き続き力を入れていきます。

診療内容(外傷)

 当院は3次救急に対応しており、他科と連携し、軽症例から重症例まで幅広く受け入れております。整形外科医が常時2名以上待機の体制をとり、夜間・休日の開放骨折・脊髄損傷・多発外傷にも迅速に対応できるようになっております。手術室・麻酔科医の協力のもと、緊急手術も週1~2回は行っております。
 高齢者の大腿骨頸部骨折に関しては、低侵襲手術を積極的に取り入れ、術後成績の向上に努めております。合併症のある患者様に対しては、他科のサポートのもと、できるだけ安全に早期手術・早期リハビリを行い、安静期間を最短として合併症の発生防止に努めております。