皮膚科

特色

 皮膚病には、環境の変化を反映した接触皮膚炎や薬疹などがあります。また、先天性の難治性疾患や膠原病のような全身性疾患、皮膚悪性腫瘍など生命にかかわる疾患もあります。このように皮膚科の範囲は広いのですが、本院ではこれらの疾患に重点をおいて診療しています

診療内容(アトピー性皮膚炎)

 重症型のアトピー性皮膚炎が増加しており、そこにアトピービジネスと言われる民間医療が入り込んできて、治療法での混乱が生じています。当院ではアトピー性皮膚炎についての理解を深め、自分で症状に応じた治療をしていくことができるように指導しています。

診療内容(接触性皮膚炎)

 外界の変化に応じて次々と新しいアレルゲンがでてきて、接触性皮膚炎の原因は益々複雑になってきています。そこでアレルゲン試薬を揃えパッチテストを実施して、原因物質を検索し予防できるように指導しています

診療内容(蕁麻疹)

 慢性毒麻疹に対しては、定期的に抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を投与しています。

診療内容(薬疹)

 薬疹も多種類の薬を服用している人が多いので増加してきています。また、重症の薬疹も多発しており、原因薬剤を検索することが重要です。原因薬剤が分かれば薬剤過敏カードを発行して予防に努めています

診療内容(足白癬・爪白癬)

 顕微鏡で自癖菌の有無を確認して診断しています。特に爪自癖の患者さんには内服薬が有効です。

診療内容(皮膚悪性腫瘍)

 高齢者が多くなって、皮膚癌が増えています。早期発見・早期治療が基本です。色素斑を30~60倍まで拡大して観察することができるダーモスコープという機器を導入しており、悪性黒色腫の診断精度がさらに向上しました。

遠隔診療

 佐久総合病院、信州大学、北信総合病院、飯田市立病院、県立こども病院、伊那中央病院、昭和伊南病院、長野市民病院の8施設間において、インターネットを用いたネットワークシステムを開設しており、患者さんの診断、治療法などについて症例検討を行っています。