佐久総合病院グループについて

国際保健医療

佐久総合病院の国際保健医療(概要)

国際保健活動

当院は国際保健医療への貢献を理念(ミッション)に掲げています。

地域医療や農村医学研究の経験と成果を生かして国際協力活動を進めるため、1994年に国際保健医療科が設立されました。2013年には国際保健委員会が新設され、医師や看護師、臨床検査技師、管理部職員などが職場の垣根を超えて活動をしています。
2014年2月には、「現職参加制度」を採用しました。青年海外協力隊などに参加して国際協力をしたいと希望する職員を、佐久病院の職員の身分を保ったまま派遣できるよう病院として応援する制度で、実際にこれを活用した職員の海外派遣を実施しています。

また、海外研修生の受け入れプログラムの企画・実施に加え、広く日本の地域医療や国際保健医療を志す人向けに「グローカルカフェ」などの勉強会を開催したり、仕事や留学で海外へ出かける方を対象とした「海外渡航者外来」で診療をおこなったりもしています。

このほか国際的な視野と客観性を養うことを目的に、初期臨床研修医2年次の海外研修も行っています。フィリピン、ネパールとかわしている人材交流の覚書をもとに行うこの海外研修は人気の高い研修の一つとなっています。

佐久総合病院(本院)海外渡航者外来

出張や赴任、留学などで海外に長期滞在される際、旅行で海外に行かれる方の渡航前健康相談や予防接種を目的とした専門外来です。熱帯医学・渡航医学・公衆衛生等を修め、海外経験も豊富な当院国際保健医療科の医師が主に担当いたします。

診療内容

・海外渡航前の健康相談および健康に関する情報の提供
・海外渡航ワクチンの接種(腸チフスなどの輸入ワクチンも取り扱っております)
・マラリア予防薬(メフロキン・マラロン)の処方
・高山病予防薬(ダイアモックス)の処方
・抗菌薬、下痢止めの処方
・英文診断書・予防接種証明書の作成
※なお、帰国後の発熱など、渡航後診療は行っておりませんのでご了承ください。

注)輸入ワクチンについて
当院では、国内で生産されていないワクチンで、海外渡航時には必要性が高いワクチンを輸入して提供しております。日本では承認されてないワクチンもありますが、海外で一般的に使用されているワクチンです。安全性については国内承認ワクチンと大きな違いはありませんが、万が一の副作用や後遺症について国の救済措置や保証が適応されません。ただし、国の救済措置とは別に輸入業者による輸入ワクチン副作用被害者救済制度が設けられています。ワクチンの選択についてご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください。

診療時間・診療場所

時間 毎週金曜日 13:00~16:00
場所 佐久総合病院(本院) 1F 中央外来

受診方法

事前予約制となります。予約は電話のみ受け付けております。
予約電話:0267-82-3131(内線:3223)
予約受付時間:平日のみ 14:00-17:00
※初診の方は、出発の1か月以上前にご予約をお願いいたします。
※予約の変更や取り消しはお早めにご連絡ください。

受診当日は1階受付窓口で受付を済ませた後、内科外来へお越しください。

ワクチン接種を希望される方へのご注意

・接種するワクチンは担当医師と相談のうえ決めさせていただきます。
・母子手帳をお持ちの方は(特に小児の方)ご持参ください。
・接種当日、体温測定をお願いします。37.5度以上の発熱がある場合の接種はできません。
その他健康的な事情により予防接種ができない場合もあります。
・18歳未満の方は、接種当日、保護者の同伴が必要となります。
・副反応確認のため接種後30分間は外来付近にて安静をお願いしています。

渡航前健康診断および英文健康診断書をご希望の方へ

駐在や留学など長期の海外渡航時には、渡航前の健康診断や英文健康診断書を求められるケースも少なくありません。当外来では、これらの健康診断および、英文診断書の発行も行なっております。
ご希望の際には、渡航先の企業・学校などが要求する検査項目や指定の書式があるかどうかを確認してください。指定の書式がある場合には、電話予約の際にお知らせいただき、FAX(0267-82-7533)にて内容をお送りください。
指定の書式がない場合には,当院の標準様式(注)で実施させていただきますが、内容の変更は可能ですので予約の際にお知らせください。

注)当院の標準様式について
身体計測(身長・体重・血圧)
一般採血(血算、血糖、ヘモグロビンA1c、血型、AST, ALT, ɤGTP, 総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、尿素窒素、クレアチニン、尿酸)
視力検査
聴力検査
心電図
胸部X線
尿検査

以上の内容であれば、当日に結果説明および診断書発行が可能です。
希望により下記の抗体検査の追加も可能です。この場合結果説明と診断書発行は2週間後になります。
 麻疹 風疹 水痘 ムンプス(おたふく) B型肝炎 C型肝炎 HIV 梅毒

参考:
1)抗体検査抜きで上記標準検査の価格は12,000円程度となります。
抗体検査希望の場合、上記に料金が上乗せされます。
2)英文健康診断書の発行代は別途5,500円かかります。
3)すべて自費診療となりますのでご了承ください。
4)英語以外の言語には対応しておりません。

注意事項:
1)病院には診察予定時刻の1時間半前に来院してください。
2)朝食の摂取は可能です。昼食は原則抜いていただきますが、受診予定時刻が遅くなる場合は調整しますのでご連絡ください。検査後であれば診察前の食事摂取は可能です。
3)同日渡航前ワクチン接種の希望がある場合には、予約の際にお知らせください。
4)受診時に母子手帳など、過去の予防接種歴が証明できるものをご持参ください。

英文予防接種証明書をご希望される方へ

海外の学校への編入学や留学の場合、英文予防接種証明書が必要になることがあります。
ご希望の方は予約電話:0267-82-3131までご連絡ください。指定の書式がある場合には、電話連絡の際にお知らせいただき、事前にFAX(0267-82-7533)にて内容をお送りください。
当日は本人の受診も必要となります。また証明書だけの場合でも受診基本料が必要となることにご注意ください。

各種料金

受診基本料(税込)

初診料 4,400円
再診料 1,650円

ワクチン接種

ワクチンの種類 料金 1回
(税込)
国内承認ワクチン  A型肝炎(エイムゲン)

10,450円

B型肝炎 7,700円
破傷風トキソイド

6,050

四種混合テトラビック
(ジフテリア+百日咳+破傷風+不活化ポリオ)
11,550円
日本脳炎 8,250円
ミールビック(麻疹+風疹混合ワクチン)

10,450円

トリビック(百日咳+ジフテリア+破傷風) 5,700円
流行性耳下腺炎 7,700円
水痘 9,350円
不活化ポリオ 11,000円
髄膜炎菌(結合型):メナクトラ 24,750円
狂犬病 13,700円
輸入ワクチン 腸チフス:Typhim Vi 14,300円
狂犬病:ラビピュール 17,050円
髄膜炎菌(多糖体):Mencevax-ACWY 13,200円
A型肝炎:Havrix 1440 17,050円
A型肝炎 小児用:Havrix 720 11,400円
B型肝炎:EngerixB 13,600円
Tdap 輸入三種混合:Boostrix 14,300円
A型肝炎B型肝炎混合:Twinrix 12,700円
輸入MMR:Priorix 13,750円
ダニ脳炎:FSME 12,600円

※ワクチンによっては複数回の接種が必要です。
※ワクチンの納入価に伴い、ワクチンの料金は若干変更になる場合があります。
※ワクチンの料金とは別途、受診基本料がかかります。
※当院では黄熱ワクチン・コレラワクチンの接種はできません。
※接種予定日の1週間前以降にキャンセルされた場合は、ワクチン接種料金の100%をキャンセル料としてご負担いただきます。

ウイルス抗体検査など(税込)

HA抗体 2,200円
HBs抗原、HBs抗体 各1,100円
HCV抗体 1,650円
麻疹抗体、風疹抗体、おたふく抗体、水痘抗体 各3,300円
HIV抗体 1,650円
ツベルクリン反応 1,650円

処方薬(一部)(税込)

高山病薬(ダイアモックス) 3,300円/10錠
抗マラリア薬 770円/錠

英文診断書・証明書(税込)

海外渡航用健康診断書(英文) 5,500円
予防接種証明書(英文) 5,500円
COVID-19陰性証明書注) 35,640円

注)初診、再診、検査、診断書の料金を含む。

問い合わせ先

佐久総合病院(本院) 中央外来

Tel:0267-82-3131(内線:3223)
FAX:0267-82-7533

国際保健医療への取り組み

当院は国際保健医療への貢献を理念(ミッション)に掲げています。

■海外からの視察受け入れ

当科では海外から毎年100200名以上の視察・研修を受け入れ、専門医療、地域医療、農村医学研究など当院の取り組みや歴史についての説明を行っております。
最近では世界に先駆けて超高齢化社会を迎えている我が国の中で特に高齢化が進んでいる地域として、その上国が推奨している「地域包括ケアシステム」の構築が上手くすすんでいる地域として多くの視察を受け入れてきました。2020年~2021年度まではCOVID-19流行の影響により視察受け入れは停止していましたが、2022年以降受入れを徐々に再開しています。

 海外からの視察受け入れ者数
2014年度 6カ国 45名
2015年度 7カ国 48名
2016年度 16カ国 62名
2017年度 23カ国 196名
2018年度 16カ国 216名
2019年度 22カ国 155名
2020年度・2021年度受け入れ停止
2022年度 5カ国 54名
2023年度 28カ国 137名
2024年度 13カ国 68名
2025年度 2カ国 23名

■海外での取り組み

 1)フィリピン大学レイテ分校

レイテ分校は不来るから当院とも交流がありましたが、201311月の巨大台風ハイエンで全壊したのを機に、当院国際保健委員会が事務局となり、支援を行いました。その後人材交流の了解覚書を締結し、2016年から当院の初期研修2年次による2週間の研修が行われています。

 2)ネパール・チョウジャリ病院

長らくアジアの最貧国であったネパールも近年は発展が進み、首都カトマンズには最新の機材を有する病院も建設されるようになりました。一方で都会と地方の格差は依然大きく、歴然とした医療の格差があります。NGO「クロス」の協力を得て2019年度から初期研修2年次による2週間の研修が行われています。

 3)その他

海外での活動に際し専門的知見を持った人材が必要な場合、依頼状況に応じて当院職員を派遣しています。

在日外国人への対応

外国人観光客の増加に伴い、時間外急患など医療通訳へのアクセスが悪い場合を想定して、多言語の資料作成や院内通訳ボランティアの整備などを行なっています。

■海外渡航者外来

海外には国内と違った感染症もあり、渡航先もアジア、アフリカと多岐にわたり、医療状況も異なることから渡航前の健康管理も専門化しています。
当外来は渡航先の医療情報提供や渡航に必要なワクチン接種、渡航前健診や留学などに必要な英文書類作成などを行う専門外来です。基本毎週金曜日午後に佐久総合病院本院で診療を行っています。

 海外渡航者外来延べ受診者数
2015年度 128名
2016年度 209名
2017年度 187名
2018年度 167名
2019年度 238名
2020年度 136名
2021年度 130名
2022年度 166名
2023年度 191名
2024年度 124名
2025年度 176名

佐久総合病院と国際保健医療

1945年12月、終戦直後の混乱期、病院に着く頃には手遅れの患者が多いことに衝撃を受けた若月院長(当時)は、病気の早期発見のために出張診療を始めました。 出張診療に並行して、演劇やコーラスなどの娯楽を通じて人々の健康に対する意識を高める工夫を凝らし、病気を予防するための健康増進活動、予防活動を「農民とともに」展開しました。1959年には旧八千穂村での全村集団検診が世界で始めて実現していますが、これは1978年にアルマアタ宣言でプライマリヘルスケアが言語化されるはるか20年前の出来事でした。
こうした医療の民主化、住民主体の健康増進活動、プライマリヘルスケアの実践は、佐久総合病院の歴史そのものとも言え、佐久総合病院の理念にも生きがいのある暮らしが実現出来るような地域作りとともに国際保健医療への貢献が謳われています。

お問い合わせ

佐久総合病院国際保健医療科事務局
佐久総合病院(本院) 秘書課

E-mail globalhealth@sakuhp.or.jp
電話 0267-82-3131(代表)
※出張や視察対応などで不在にすることがあります。その場合には、大変お手数ですがE-mailでお問い合わせ下さい。