診療科・部門

臨床検査科について

正確な検査で医療を支える

佐久総合病院(本院)臨床検査科は、『佐久総合病院の理念』と『患者さんの権利と責任』を念頭に置きながら業務を行っています。

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スタッフ10
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スタッフ12

臨床検査科の目標と取り組み

私たちは、医師が患者さんに最適な診断や治療を行えるよう、質の高い検査結果と情報を迅速に提供することを最も大切な目標としています。臨床検査の専門家として、常に技術と知識の向上に努め、医師や看護師など他の医療スタッフと協力するチーム医療へ積極的に参加しています。

患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、以下の4つの目標を掲げ、日々業務に取り組んでいます。

  1. 安心して相談できる環境づくり
    患者さんの不安を少しでも和らげられるよう、気軽に質問や相談ができる雰囲気作りを大切にしています。検査についてご不明な点やご心配なことがございましたら、どんな些細なことでもお気軽にお声がけください。
  2. 最新の知識と技術の習得
    より正確で質の高い検査を提供するため、私たちは常に新しい知識と技術の習得に努めています。各種研修会や学会へ積極的に参加し、最新の医療情報を取り入れ、日々の検査業務に活かしています。
  3. 患者さんに寄り添う検査
    患者さんが安心して検査を受けられるよう、心身の健康に配慮した環境づくりを心がけています。検査中も、患者さんの状態に細やかに気を配り、快適に過ごしていただけるよう努めます。
  4. 地域医療への貢献
    病院内での業務だけでなく、地域の皆様の健康をサポートするため、様々な活動にも積極的に参加しています。地域行事などを通じて、皆様との交流を深め、地域医療の一員として貢献してまいります。

副技師長より

当院の臨床検査科では、患者さんの身体の状態や病気の原因、病気の重症度や緊急性、そして治療の効果などを詳しく評価するために、身体や臓器の「働き」を調べる様々な検査を行っています。

私たちが行う臨床検査には、血液や尿などを調べる「検体検査」と、心電図や超音波検査のように直接身体を調べる「生理検査」など、多岐にわたる分野があります。当院の臨床検査科は、主にこれら「検体検査」と「生理検査」の業務を中心に、円滑な診療をサポートしています。

現在、20名の臨床検査技師が交代で勤務し、年間約170万件もの検査を実施しています。私たち臨床検査技師の使命は、「迅速で正確・精密な検査」を行い、「臨床に有用なデータ」を医療現場に提供することです。この目標を達成するため、私たちは常に専門性の向上に努め、患者の皆様に安心して医療を受けていただけるよう、これからも一人ひとりが生き生きと活躍できる職場環境を整え、質の高い検査を提供してまいります。

ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽に臨床検査科スタッフまでお声がけください。

検査の精度保証について

日臨技精度保障とは、日本臨床衛生検査技師会(日臨技)が実施する、臨床検査の“正確さ・信頼性”を保証するための仕組み全体の総称です。「日本のどの医療機関でも同じ検査結果が得られる」状態を維持することを目的とした制度で、当院はこの基準を満たした精度保証施設の認定を取得しています。

認定証(英語)
品質保証施設認定書
※クリックで拡大表示
認定証(日本語)
品質保証施設認証部門・分野(項目)
※クリックで拡大表示

当院では施設認定取得の以外にも、人材育成についても積極的に取り組んでいます。当検査室には専門学会が認定する下記の認定資格取得者がおり、各種認定資格へ向けてのサポートや学会参加、資格認定の維持等に努めています。

有資格者一覧(2026年4月現在)

資格名称 認定団体名 人数
超音波検査士 消化器 日本超音波医学会 5
超音波検査士 体表 日本超音波医学会 4
超音波検査士 泌尿器 日本超音波医学会 2
超音波検査士 血管 日本超音波医学会 2
超音波検査士 検診 日本超音波医学会 1
乳癌従事者認定 超音波 日本乳癌検診精度管理中央機構 1
認定臨床微生物検査技師 日本臨床微生物学会 1
感染制御認定臨床微生物検査技師 日本臨床微生物学会 1
2級臨床検査技師 血液 日本臨床検査同学院 3
認定血液検査技師 日本検査血液学会 1
2級臨床検査技師 微生物 日本臨床検査同学院 1
2級臨床検査技師 生化学 日本臨床検査同学院 1
緊急検査士 日本臨床検査同学院 4
日本糖尿病療養指導士 日本糖尿病療養指導士認定機構 1
POCコーディネーター 一般社団法人日本医療検査科学会 1
臨床検査技師臨地実習指導者 日本臨床衛生検査技師会 2
検体採取等指定講習修了 日本臨床衛生検査技師会 14
タスクシフト/シェア指定講習修了 日本臨床衛生検査技師会 5
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 日本臨床衛生検査技師会 1

外来処置室(採血室)

  • 臨床検査は採血から始まると言っても過言ではありません。外来処置室では安全・安心な採血を目指し、なるべく苦痛の少ない採血が出来るように務めております。

    平日は8時から、土曜日は8時半から外来採血を開始します。採血をするには、外来処置室窓口にて受付が必要となります。採血時には患者さんの取り間違い防止のため、全ての方にお名前と生年月日をお伺いします。皆様のご協力をお願い致します。
外来処置室

外来処置室(採血室)受付窓口

  • 採血に際し、下記に該当する患者さんはスタッフにお申し出ください。

    ・アルコール消毒でかぶれたことのある方

    ・血液透析でシャント造設をした方

    ・乳房切除術を受けられた方

    ・採血中に気分の悪くなったことがある方(希望の方はベッドに横になって採血も可能です)

  • 採血中に下記の症状が出た場合は遠慮なくおっしゃってください。

    ・針を刺した後、手の先に強いしびれや痛みを感じた場合

    ・気分が悪くなった場合

  • 採血後に注意していただきたい点

    ・採血後の止血には時間が掛かるため、採血部位を3分間押さえてください。

    ・血液をサラサラにするお薬を飲まれている方は、採血部位を5分間しっかりと押さえてください。

    ・採血後に血圧を測る場合は、採血をしていない方の腕で血圧測定をお願いします。

  • 採血・検尿結果が出るまでには約1時間掛かります。予約時間の1時間前ご来院いただき、受付を行った上で外来処置室にお越しください。予約時間の1時間以上前に来院されても診察時間が早まる訳ではございません。採血室の混雑緩和のためにも、予約時間をお守りくださいますよう、皆様のご協力をお願い致します。

  • 血液検査

  • 血液検査では、主に血球計数検査・血液形態検査・凝固線溶検査を行っています。

    診療支援部門として、正確な結果を出すことはもちろん、早期発見・早期治療の力になれるように常日頃から研鑽に励んでいます。

【血球計数検査】

白血球、赤血球、血小板などの値を調べます。血球には3系統(白血球、赤血球、血小板)があります。赤血球は細胞内にヘモグロビンを含有しており、おもに酸素を可逆的に結合して組織まで運搬します。白血球は好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球に分類され、おもに感染防御の機能を有します。血小板は止血および血液凝固で重要な役割を担います。

当院で導入している自動血球分析装置

【血液形態検査】

体に流れている血液(末梢血)や骨髄などの形態や数などの異常を調べます。貧血や造血器腫瘍(白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫)の鑑別、診断に役立てられます。

異常白血球細胞

血液中に現れた異常白血球細胞(白血病細胞)

【凝固線溶検査】

血液が固まる機能に異常がないかを調べるスクリーニング検査、抗凝固薬を内服している患者さんのモニタリング検査として、また肝機能検査のひとつとして用いられます。局所で血管が破綻すると出血しますが、血小板がくっつき凝集し、やがて凝固因子の活性化により血栓が形成され止血されます。形成された血栓は血管が修復されると線溶(血栓を溶かす機構)活性により除去されます。それらのバランスをたもちながら、血管内の血液は循環しています。

一般検査

一般検査室では尿・便・髄液・体腔液(胸水・腹水・関節液)などの血液以外の検査材料を用いて検査を行っています。これらの検査は迅速に結果を報告できるため、外来診療や救急医療において重要な役割を果たしています。また尿や便の検査に関しては、痛みを伴わない非侵襲的な検査であるため健康診断等のスクリーニング検査としても幅広く用いられています。

【尿検査】

試験紙の色の変化から尿中に含まれる成分(蛋白・糖・潜血など)の有無や量を判定します。また、自動分析器や顕微鏡で尿中細胞成分を観察することで腎・泌尿器系の異常がないかを確認します。

尿定性分析装置+全自動尿中有形成分分析装置

当院で導入している尿定性分析装置+全自動尿中有形成分分析装置

尿中に現れた異型細胞
尿中に現れた異型細胞(尿路上皮癌)

【便潜血検査】

便中に含まれている血液成分を測定することで、大腸がんなどの下部消化管に出血を来す病変がないかを調べるスクリーニング検査です。

【髄液検査】

脳や脊髄の周囲を満たしている脳脊髄液を検査することで、中枢神経系疾患や頭蓋内感染症の診断、治療効果を把握します。

【体腔液検査】

胸水や腹水などの体腔に貯留した液体を採取し、貯留原因や病態を推定するために体腔液中の細胞数や細胞分類、pHなどを検査します。

当院の一般検査部門に所属する臨床検査技師は5名おり、日中は1名で外来、入院、人間ドックや各種検診における一般検査を担当しています。迅速かつ精確な検査結果を報告するため、日々の業務に取り組んでいます。

生化学・免疫

血液中には様々な成分が含まれていて、体のどこかに不調となる原因があると、特定の成分が増えたり減ったりします。これらの成分を測定することで、体に異常がありそうかどうか、もし分かればどこに異常がありそうか調べることができます。生化学・免疫部門では血液中のタンパク質、脂質、ミネラル、酵素、ホルモン、腫瘍マーカーなどの測定を担当しています。

測定には主に自動分析装置を使用していて、測定したい項目に合わせて化学反応を応用した試薬で測定したり、免疫反応を応用した試薬を用いて測定します。

生化学・免疫部門では100種類以上の検査項目に対応しており、診療日では外来入院合わせて400人程度の患者さんの検査を2人のスタッフで対応しています。

当検査室での検査は臨床検査技師が担当しており、特に迅速検査と精度保証の2点に注力しています。多くの患者さんは診察時に検査結果を必要としますので、迅速な対応をおこなっています。さらに検査結果は正確でなくてはなりません。機械の状態、血液の状態などの要因によって正しい検査結果が得られないことがあります。そのため、常に一定の検査結果が得られるように機器の状態を調整しています。なお当検査室のほとんどの項目は全国の多くの病院と同じ結果になるように管理されています(これらの一連の活動を精度管理と呼びます)。また時には測定試薬の成分と患者さんの相性が悪くて分析が上手くいかないこともあります(非特異反応と呼びます)。他にも様々な要因で正確な結果が得られないことがあります。こういった正確でない検査結果を見逃さずに拾い上げ、正確な結果が得られるよう対応しています。このように正確な検査結果を得るための活動を総称して精度保証と呼んでいます。

上記の活動を通して、患者さんの治療に貢献できるよう努めて参ります。

外来処置室

当院で導入している生化学+免疫ハイブリッド分析装置

生理検査

【安静時12誘導心電図】

心臓の収縮に伴って発生する微弱な電気信号を波形として記録する検査です。不整脈(脈の乱れや動悸)、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、心臓肥大などの病気やその徴候を診断することができます。心電図検査は、ベッドに仰向けの状態で胸に6つ、両手首と両足首に1つずつ電極をつけ、心臓の電気信号を12種類の波形として記録します。検査時間は30秒~1分ほどで、痛みはありません。微弱な電気信号を記録するため、検査中に力が入ったり動いたりすると波形が乱れてしまいますので、リラックスした状態で検査を受けることが大切です。短時間かつ非侵襲的な検査であることから、心臓の状態を調べるのに広く用いられます。

CAVI・ABI・TBI検査
当院で導入している心電図記録装置

【ホルター心電図(24時間心電図)】

「いつもは胸の症状があるのに、病院に行くと治まってしまう」というこうとはありませんか?そんな“検査をするタイミングには出ない心電図変化”を捉えることができるのが、ホルター心電図(24時間心電図)です。約24時間連続して心電図を記録するため、短時間での心電図検査では発見できない心電図波形の変化を検出することができます。

ホルター心電図
当院で導入しているホルター心電図記録装置(サイズ比較は単4乾電池)

この検査により夜間や早朝、また特定の活動中にのみ出現する一過性の心疾患を早期に発見・診断できます。携帯型心電計を胸に付けるため、器械装着中は入浴できないことや、電気毛布の使用ができないなどの制限はありますが、仕事や通学などの日常生活を送りながら心電図を記録することが可能です。器械の小型化が進んでいるため、かなり薄着でない限り携帯型心電計を装着していることはわかりません。胸の症状が出た場合は、器械装着時にお渡しする行動記録カードに時間と症状をメモしていただき、解析時の重要な情報として使用しています。「携帯型心電計を胸に付けるため、器械装着中は入浴できないことや、電気毛布の使用ができないなどの制限はありますが、仕事や通学などの日常生活を送りながら心電図を記録することが可能です。器械の小型化が進んでいるため、かなり薄着でない限り携帯型心電計を装着していることはわかりません。胸の症状が出た場合は、器械装着時にお渡しする行動記録カードに時間と症状をメモしていただき、解析時の重要な情報として使用しています。

【血圧脈波(PWV/ABI/CAVI)検査】

血管の硬さや動脈の詰まりを評価する動脈硬化の検査です。動脈硬化は自覚症状が現れにくい反面、進行すると心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気を発症する可能性があるため、初期段階での診断が大切です。血圧脈波(PWV/ABI/CAVI)検査では、両手足の血圧測定と心電図・心音を測定することにより、動脈硬化の程度を数値化することができます。血圧脈波検査は身体への負担が少なく簡単に測定でき、以下の3種類がよく利用されます。

CAVI・ABI・TBI検査
当院で導入している血圧脈波測定装置(CAVI)

・PWV(pulse wave velocity):脈波が動脈壁に伝わる速度のことで、腕と足首の距離と間から速さを計算します。動脈硬化が進むほど高値になります。

・ABI(ankle-branchial pressure index):足首の収縮期血圧を腕の収縮期血圧で割った数値のことです。特に下肢動脈の詰まりの程度を推定できます。

・CAVI(cardio-ankle vascular index):心臓から発生した脈波が足首まで伝わる速さを計算し、動脈全体の硬さを調べる指標です。計算式に血圧値を使わないため、血圧の影響を受けずに血管の硬さを数値として出すことができます。

【24時間血圧測定(ABPM)】

携帯型の血圧計を24時間装着し、日常生活を送りながら血圧の変動を記録する検査です。診察時や家庭での安静時血圧が正常でも、ストレス下や就寝時などに高血圧状態になる「隠れ高血圧症」が存在します。このような仮面高血圧症や夜間・早朝高血圧症など、診察時だけでは診断が難しい高血圧症の発見に役立つのが24時間血圧測定です。

ホルター心電図

当院で導入している24時間血圧測定装置

24時間といっても常に血圧を測定しているのではなく、日中は30分おきに、就寝時は1時間おきに自動的に血圧が測定・記録されます。高血圧症は動脈硬化をまねき、心疾患や脳卒中など重篤な疾患を引き起こす原因となるため、隠れ高血圧症の早期診断・治療はとても重要です。

【尿素呼気試験(UBT)】

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染は、胃・十二指腸潰瘍や胃癌などの原因としてよく知られており、感染している場合は除菌療法が勧められます。ピロリ菌感染の有無を調べる検査はいくつかありますが、そのうちの一つが尿素呼気試験(UBT)です。UBTは検査薬1錠を服用し、服用前後の呼気成分(二酸化炭素)を比較することで、感染の有無を判定します。検査薬には目印をつけた炭素が含まれており、ピロリ菌が検査薬を分解すると、目印がついた炭素を含んだ二酸化炭素が作られ、呼気として排出されます。この二酸化炭素が検査薬服用前よりも服用後の呼気に多く含まれていれば、ピロリ菌に感染していると判断できるわけです。

尿素呼気試験測定装置
当院で導入している尿素呼気試験測定装置

検査薬で使用する炭素は、もともと体内にも存在するものを使用するため、服用しても人体に悪影響はありません。検査当日の飲食や喫煙に制限がありますが、内視鏡を使わないでピロリ菌感染を診断できる非侵襲的かつ高精度な検査です。

【呼吸機能検査(スパイロメトリー/呼気一酸化窒素(FeNO)】

●スパイロメトリー

筒状のマウスピースを加えて呼吸をすることで、肺機能を調べることができます。肺の容量(肺活量)や1秒間に吐ける量(1秒量)が測定でき、咳や息苦しさなどの原因となる呼吸器疾患の診断や治療効果の判定に役立ちます。当院では「肺活量」と「努力性肺活量」の2種類を実施しています。「肺活量」は胸いっぱい大きく呼吸をして、肺の容量を調べます。間質性肺炎では肺胞が膨らみにくくなるため、肺活量は低下します。「努力性肺活量」は、胸いっぱい吸った空気を勢いよく吐き出し、1秒間にどれだけ多くの息を吐くことができるかを調べます。喘息や慢性閉塞性肺疾患などでは気道が狭くなるため、1秒間に吐く息の量が低下します。

尿素呼気試験測定装置
当院で導入しているスパイロメトリー装置

いずれの検査も正確な診断には最大限の努力呼吸が必要なため、苦しさや苦手意識を感じる方が多いと思います。なるべく少ない回数で検査が済むように、丁寧な説明と声かけを心がけています。

●呼気一酸化窒素(FeNO)検査

主に喘息の診断に使われる検査です。呼気中の一酸化窒素(NO)はアレルギー性の炎症で増加するため、喘息の方の呼気には大量の一酸化窒素が含まれています。呼気一酸化窒素(FeNO)検査は、この一酸化窒素の濃度を測定する検査で、喘息の診断や治療効果の判定、他の呼吸器疾患との鑑別に役立ちます。器械に一定の速さで10秒ほど息を吹き込むだけで検査が完了するため、スパイロメトリーのような苦しさはありません。小さなお子様でも安心して検査を受けることができます。

呼気一酸化窒素装置

当院で導入している呼気一酸化窒素装置

【脳派検査】

脳の電気的活動を、頭皮上につけた電極から波形として記録する検査です。
痛みを伴わない非侵襲的な検査で、ベッドに仰向けになって寝ていただき、頭皮に多数の小さな皿状の電極をクリームで貼り付けて検査します。
検査中は安静状態で閉眼していただき、必要に応じて眼を開けたり、少し早めの呼吸をしていただいたり、眼を閉じた状態で光を当てたりします。睡眠脳波を記録する場合は眠くなるお薬を飲んでいただくこともあります。主に、てんかん、意識障害、睡眠障害、局所性脳障害などの診断に役立ちます。検査時間は1時間程度です。

脳派記録装置

当院で導入している脳波記録装置

【筋電図検査】

手足に痛みやしびれ、力が入らない、感覚異常が気になったときに行う検査です。

筋線維が興奮する際に発生する活動電位を波形として記録し、神経や筋肉の機能を評価します。神経伝導検査と針筋電図検査の2種類の検査があります。

筋電図記録装置

当院で導入している筋電図記録装置

●神経伝導検査

手や足の神経が正常に機能しているか調べる検査です。手足の皮膚の上から電気で刺激して、その刺激の伝わる速さを見ます。電気で刺激するために痛みや不快感を伴う検査です。
糖尿病性の神経障害や手根管症候群や肘部管症候群などの神経傷害の診断や評価に役立ちます。

●針筋電図

筋肉の状態を調べる検査です。筋肉に針を刺して、筋肉の反応を見ます。針を刺すので痛みを伴う検査です。ギラン・バレー症候群や多発性筋炎などの筋肉の診断や評価に役立ちます。

【超音波(エコー)検査】

人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音を超音波といいます。
超音波検査は、超音波を用いて体内の病変を調べる検査です。体の中に超音波を送信し、臓器や組織からはね返ってくる反射を画像に映し出す検査で、エコー検査とも呼びます。検査では、皮膚のうえにゼリーを塗り、専用の器械(プローブ)を当てながら、体内の様子を確認します。レントゲン検査やCT検査とは異なり、放射線を使わないことが大きなメリットです。痛みはほとんどありません。

超音波記録装置

当院で導入している超音波記録装置

当院では、心臓、上腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓)、消化管、泌尿器(膀胱、前立腺)、婦人科領域(子宮、卵巣)、頚動脈、頚部、甲状腺、乳腺、体表(腫瘤や異物など)、下肢動静脈、下肢静脈瘤、関節など幅広い領域の検査を行っています。

【睡眠時呼吸障害検査】

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)が疑われときに実施する検査です。SASとは、寝ている間に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。これが、繰り返されると、睡眠の質が落ち、起床時のだるさ、日中の強い眠気、集中力低下などにつながります。放っておくと高血圧や心臓病などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。検査には簡易検査と精密検査があります。

●簡易検査(自宅)

SASを疑われた際の最初の検査として広く行われています。専用の検査機器を自宅に持ち帰り、普段通りに寝ながら行える検査です。鼻にカニューレをつけて気流を測定し、指先のセンサーで血中酸素濃度を確認します。加えて、腹のバンドで呼吸の動きも記録します。器械を装着し一晩寝て、翌日に器械を外し、病院に返却していただきます。返却は午前中にお願いしておりますが、それ以外に返却をご希望の場合はご相談下さい。

精密終夜睡眠ポリグラフィー検査
簡易終夜睡眠ポリグラフィー検査(簡易検査)のAIによるイメージイラスト
●精密検査(入院または自宅)

簡易検査の結果、中等度以上のSASが強く疑われる場合や、簡易検査では判断が難しい場合に、より詳細な情報を得るために行われます。入院による検査は1泊で行います。

脳波、眼球運動、心電図、筋電図・呼吸、いびき音、体位などを総合的に記録し、睡眠の質や深さ、無呼吸の頻度と重症度を詳細に把握することが可能です。

精密終夜睡眠ポリグラフィー検査
精密終夜睡眠ポリグラフィー検査(入院検査)のAIによるイメージイラスト

個室に入院していただき、20時頃に検査担当者が装着しに部屋へ伺います。装着時間は1時間程度です。翌朝は6時頃に機械を外し、退院となります。

また、当院ではセンサーを簡略化した在宅での精密検査にも対応しています。しかし、特殊な睡眠障害(むずむず脚症候群やレム睡眠行動障害など)が、疑われる場合は、より詳細な入院の精密検査が必要となることがあります。医師の判断のもと、必要に応じて使い分けを行います。

臨床検査科の主な検査装置

【採血室・採血管準備システム】

・採血管準備システム(BC-ROBO 8000 RFID/T62:テクノメディカ)

 【血液検査】

・多項目自動血球分析装置(XR2000:シスメックス)

・血液凝固多項目測定装置(CS2100i:シスメックス)

・血沈測定装置(Smart Rate:JOKOH)

【一般検査】

・尿定性分析装置(US-3600:栄研化学)

・尿中有形成分析装置(UF-1500:シスメックス)

・便潜血測定装置(OCセンサー DIANA:栄研化学)

・浸透圧計(OM-6060:アークレイ)

【生化学・免疫血清検査】

・生化学免疫自動分析装置(コバス pro:ロシュ・ダイアグノスティックス)

・生化学免疫自動分析装置(ルミパルス G600:富士レビオ)

・血液ガス自動分析装置(RAPID Point 500:シーメンスヘルスケア)

・自動グリコヘモグロビン分析装置(HLC-723G11:東ソー)

・自動グルコース分析装置(GA08Ⅲ:エイアンドティー)

【輸血検査】

・全自動輸血検査装置(IH-1000:バイオ・ラッド ラボラトリーズ)

【遺伝子検査】

・全自動遺伝子解析装置(GeneXpert GX-IV:ベックマン・コールター)

・全自動遺伝子解析装置(GeneXpert GX-Ⅱ:ベックマン・コールター)

・全自動遺伝子解析装置(Smart Gene:ミズホメディー)

【生理検査】

・心電計(FCP-7541、FCP-8800:フクダ電子)
・血圧脈波検査装置(ABI/CABI)[足関節上腕血圧比](VS-3000TN:フクダ電子)
・知覚神経自動検査装置(CPT/C:プライムテック)
・肺活量測定装置(HI-801:チェスト)
・一酸化窒素ガス分析装置(ナイオックスVERO:チェスト)
・脳波計(EEG-1260:日本光電)
・筋電計・誘発電位検査装置(MEB-9600:日本光電)
・各種超音波装置(EPIQ:フィリップス・ジャパン Aplio i700、verifia、Aplio500、Aplio300:キャノンメディカルシステムズ)

・脳波(EEG-1214:日本光電)→・脳波計(EEG-1214:日本光電)