循環器

特色

 虚血性心疾患を中心として、心不全、不整脈など、循環器疾患全般にわたって診療を行っています。
 日本循環器学会の認定研修施設であるほか、植え込み型除細動器(ICD)・除細動機能付両室ペースメーカー(CRT-D)の植え込み施設認定を取得しています。
 高齢であっても活動度の高い患者さんに対しては積極的に治療を行い、より早期に退院でき、入院前の生活に戻れるよう心掛けています。

診療内容(検査と治療)

●心臓生理検査

 心臓超音波検査は原則として予約検査ですが、必要に応じて随時行えるよう対応しています。トレッドミル運動負荷試験は、火曜日の午後と金曜日の午前に行っています。ホルター心電図検査も予約検査となっていますが、通常は受診された日に行うことができます。

●心筋Rl検査

 入院患者さんを中心に年間100~200件行っており、虚血性心疾患の評価と治療方針の決定、心筋症などの病態把握に役立てています。検査薬を準備する必要があるため前日までの予約になりますが、ほぼ毎日行っています。運動負荷RI検査は、担当医師の都合により行える日が限られているため、予めご連絡下さい。

●心臓カテーテル検査

 原則として1泊2日で行っていますが、患者さんの都合により日帰りカテーテル検査(8時来院、16時帰宅)、週末カテーテル検査(土曜入院、日曜退院)なども行っています。また、検査前日に入院していただく2泊3日検査も可能です。

●虚血性心疾患の治療

 狭心症、心筋梗塞の診療に対しては24時間体制で臨んでおり、合併症のない心筋梗塞患者さんは1週間程度で退院していただいています。橈骨動脈や上腕動脈アプローチによる冠動脈形成術(PCI)を積極的に行うことにより、術後安静の軽減に努めています。日本心血管カテーテル治療学会の評議員・認定指導医である高木医長を中心に、安全で迅速かつ質の高い治療を目指しています。ここ数年、心臓カテーテル検査は年間500件前後、冠動脈形成術は年間100件前後を推移しています。

●心不全の治療

 夜間を中心とした在宅酸素療法に加え、「心拍再同期療法(両心室ペーシング:CRT)」、昨年より保険適応となった「除細動機能付両室ペースメーカー(CRT-D)などにより、心不全治療の選択肢が増え、生命予後の改善が期待されます。

●その他

 心臓血管外科とは協力し合いながら診療を行っており、週1回の検討会の他、必要に応じて協議を行いながら、患者さんにとってより良い治療法を選択するよう心がけています。
 救急搬送される患者さんに対しては、救命救急センター医師や総合診療科スタッフの協力のもと、より迅速に診断・治療が行えるように努めています。
 虚血性心疾患の治療は、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病といった生活習慣病のコントロールが重要であり、外来指導室において栄養士・看護師による栄養相談や生活指導を随時行っています。
 当院以外でペースメーカーを植え込んだ患者さんの紹介は、予めペースメーカーの製造会社名や機種名をお知らせ下さいますようお願い致します。

今後の目標

 近隣の医療機関との連携を密接にすえことにより、より高度で安全な医療を提供できるよう、スタッフ一同努力する所存です。